前回は台湾新幹線(高鉄)で嘉義へ移動し、駅前の優遊商旅(YoYo Hotel)に宿泊。
夕食には嘉義名物「林聰明砂鍋魚頭」を味わい、文化路夜市を散策しました。
今回はいよいよ、この旅最大の目的でもある阿里山森林鉄道に乗車します。
日本統治時代に建設された歴史ある山岳鉄道に揺られながら奮起湖へ向かい、名物の奮起湖便當(駅弁)を味わいます。
まずは阿里山森林鉄道の予約方法や行き方、そして実際の乗車の様子をご紹介します。
旅行期間 2026/5月
航空会社 Tigerair Taiwan
エリア 台湾(嘉義・台南・台北)
ジャンル 観光
旅のテーマ 阿里山森林鉄道と台湾唯一の泥温泉、台南・台北のローカルグルメを巡る5日間。
Part.1 嘉義・阿里山編
Vol.1 初めてのタイガーエア!成田空港と昭和レトロなPriority Passラウンジ「虚空-KoCoo-」
Vol.2 IT201 成田→台北(桃園)搭乗記 ~初めてのタイガーエア台湾で台湾へ!~
Vol.3 高鉄で嘉義へ!優遊商旅(YoYo Hotel)宿泊記〜林聰明砂鍋魚頭、そして文化路夜市へ〜
Vol.4 阿里山森林鉄道乗車記~奮起湖老街と名物「奮起湖便當(駅弁)」を楽しむ~
Vol.5 阿里山国家森林遊楽区 神木と巨木群を歩く
Part.2 台南・関子嶺編
Vol.1 The Theatre Tainan ChengGong宿泊記〜再び味わう台南グルメ〜
Vol.2 関子嶺泥温泉 10年ぶりに訪れた台湾唯一の泥温泉
Part.3 台北編
Vol.1 シーザーメトロホテル宿泊記〜陽明山温泉郷・川湯温泉で過ごす台北の夜〜
Vol.2 南機場夜市 台北最後の夜はローカルグルメ三昧
Vol.3 IT202 台北→成田搭乗記〜Homee KITCHENとプラザプレミアラウンジ〜
(旅程)
IT201 NRT(11:50) – TPE(14:40)
嘉義 → 阿里山 → 台南 → 関子嶺 → 台北
IT202 TPE(14:25) – NRT(18:35)
目次
阿里山森林鉄道に乗るには予約が必須
阿里山への行き方は3通り
阿里山国家森林遊楽区へ行く方法は、大きく分けると次の3通りです。
・阿里山森林鉄道を利用する
・路線バスを利用する
・レンタカー・タクシーなど自家用車で向かう
もっとも手軽なのは路線バスで、嘉義駅や高鉄嘉義駅から直行便が運行されています。
また、日帰りツアーも数多く催行されているため、初めて訪れる方でも比較的アクセスしやすい観光地です。
一方、阿里山森林鉄道は人気が高く、乗車するには事前予約がほぼ必須となります。
阿里山森林鉄道のチケットは1か月前から販売開始
阿里山森林鉄道の乗車券は、おおむね乗車日の1か月前から発売されます。
特に春の桜シーズンや紅葉シーズン、連休などは発売開始と同時に満席になることも珍しくありません。
利用を考えている方は、販売開始日に予約するくらいの気持ちで準備しておくことをおすすめします。
予約はこちらの公式サイトから行えます。
阿里山林業鉄路ネット予約サイト
阿里山森林鉄道の豆知識
阿里山森林鉄道は1912年、日本統治時代に木材を運搬するために建設された森林鉄道です。
全長約70kmにも及ぶ山岳鉄道で、標高約30mの嘉義駅から約2,200mの阿里山駅まで一気に駆け上がります。
急勾配を登るため、途中にはスイッチバックやループ線、Ω(オメガ)ループと呼ばれる珍しい線形が採用されており、世界でも有数の山岳鉄道として知られています。
現在では木材輸送ではなく観光鉄道として親しまれ、台湾国内はもちろん海外からも多くの鉄道ファンや旅行者が訪れています。
今回の嘉義から阿里山国家森林遊楽区への日帰りルート
今回は嘉義から日帰りで阿里山国家森林遊楽区を訪れることにしました。
ルートは次のとおりです。
嘉義
↓(阿里山森林鉄道)
奮起湖
↓(阿里山A線バス)
阿里山国家森林遊楽区
↓(阿里山EasyGo予約バス)
嘉義駅
本来なら阿里山に宿泊し、ご来光を見るのが定番コースです。
しかし宿泊料金もそれなりですし(笑)、朝もあまり得意ではありません(笑)。
今回は阿里山の自然をゆっくり散策することを目的に、日帰りプランを選びました。
阿里山森林鉄道チケットを受け取る
予約票を持ってチケット売り場へ

阿里山森林鉄道チケット窓口
嘉義駅前にあるチケットカウンターで、事前予約した内容を提示すると乗車券を発券してくれます。
スマートフォンの予約画面でも問題ありませんが、私は念のため予約確認書を紙に印刷して持参しています。
飛行機やホテルも同じですが、海外では「スマートフォンが壊れた」「通信できない」といったトラブルもゼロではありません。
実際にはスマホだけで済むことがほとんどですが、「紙」は私にとって旅のお守りのような存在です(笑)。

阿里山森林鉄道 チケット
無事に乗車券を受け取り、いよいよ森林鉄道ホームへ向かいます。

阿里山森林鉄道 ホーム
ホームは改札を入って右奥、警察詰所の近くにあります。
初めてだと少し分かりづらいですが、案内表示に従えば迷うことはありません。

阿里山森林鉄道
出発10分ほど前になると、ゆっくりと列車がホームへ入線してきました。

阿里山森林鉄道
「これはなかなか年季が入っています(笑)」
長い歴史を感じさせる外観ですが、それがまた森林鉄道らしい雰囲気を演出しています。

阿里山森林鉄道
ところが車内へ入ってみると印象は一変。
外観とは対照的に座席は新しく、とてもきれいです。
リクライニングこそありませんが、適度なクッション性があり、座り心地も十分。
歴史ある車両の外観と快適な車内とのギャップも、この列車の魅力のひとつでした。

阿里山森林鉄道
車内は横3列配置で、1両あたり30名ほどが乗車できる造りです。
定刻になるとゆっくり発車。
……と思った瞬間。
「揺れる(笑)」
かなり揺れます。
一般的な観光列車のような快適な乗り心地を想像していると、ちょっと驚くかもしれません。
しかし、これも阿里山森林鉄道ならでは。
もともとは木材輸送を目的として建設された産業鉄道なので、快適性よりも険しい山を登ることが最優先でした。
列車はゆっくりと山間部へ入り、急カーブでは歩くような速度まで落としながら慎重に進んでいきます。
窓の外には深い森が広がり、普通の鉄道ではなかなか味わえない景色が続きます。
「これは移動手段ではなく、乗ること自体が観光なんだ。」
そんなことを感じながら、列車に揺られて奮起湖を目指しました。

阿里山森林鉄道
座席には時刻表や路線図も用意されています。
どのあたりを走っているのか確認しながら景色を楽しめるので、ぜひ手に取って眺めてみてください。
奮起湖駅に到着
列車はわずかに遅れながらも、無事に奮起湖駅へ到着しました。
山岳鉄道ですから、このくらいの遅れはご愛嬌(笑)。
何より安全第一です。
ここからは、昔ながらの街並みが残る奮起湖老街を散策し、名物の奮起湖便當(駅弁)を味わいます。

奮起湖駅
先ほどまで停車していた山あいの小さな駅とは違い、奮起湖駅は観光地らしい立派な駅舎です。
阿里山森林鉄道の途中駅の中でも特に人気が高く、多くの観光客がここで下車します。
森林鉄道も昼食時間を考慮したダイヤになっていることが多く、奮起湖でゆっくり散策できるのも魅力です。

奮起湖駅
駅のすぐ隣には、かつて活躍していた機関車が保存展示されています。
阿里山森林鉄道は日本統治時代に木材運搬を目的として建設された路線だけに、こうした保存車両からも長い歴史を感じることができます。

奮起湖駅
かなり年季の入った機関車ですね。
現在は展示のみですが、かつてはこの機関車が阿里山で伐採された木材を山から麓へ運んでいました。
観光鉄道となった現在とは違う、森林鉄道本来の役割を想像すると、より興味深く見学できます。
ちょっとしたフォトスポットになっていました(笑)
レトロな雰囲気が残る奮起湖老街

奮起湖老街
駅を出ると、昔ながらの街並みが続く奮起湖老街があります。
木造建築が並ぶレトロな雰囲気は、どこか九份老街にも似ていますが、こちらの方が落ち着いていて、ゆっくり散策できる印象です。
(九分はめちゃくちゃ混んでますからねぇ。。)

奮起湖老街
通りにはお土産店や食堂、茶葉店などが軒を連ねています。
それほど大きな老街ではありませんが、のんびり歩きながら食べ歩きを楽しむにはちょうど良い規模です。

奮起湖
観光地だけあって、ちゃんとセブンイレブンもあります(笑)。
飲み物や軽食を買えるので、長時間歩く前には立ち寄っておくと便利です。
今回は約1時間の滞在。
このあと路線バスで阿里山国家森林遊楽区へ向かう予定なので、まずは奮起湖名物の駅弁を食べにいきます。
名物「奮起湖便當」を食べに行こう!
奮起湖といえば、やはり有名なのが奮起湖便當(駅弁)。
老街にも駅弁を提供する食堂は何軒かありますが、せっかくなので今回は老舗として知られる「奮起湖大飯店」でいただくことにしました。
多分一番無難なのはここ!

奮起湖大飯店 奮起湖便當 (奮起湖弁当)
奮起湖大飯店の1階では駅弁を販売しています。
店頭には多くのお客さんが並んでいて、その人気ぶりがよく分かります。
日本人とわかるやカタコトの日本語で対応してくれるのはさすがです。
並んでいてもメニューは3つなので(笑)あっという間に購入できます。
もちろんカードのタッチ決済でOKです。

奮起湖大飯店 奮起湖便當 (奮起湖弁当)
店内にはイートインスペースも用意されているので、その場で温かい駅弁をいただくことができます。
台湾の駅弁はどこも暖かいのでとても美味しく感じます。

奮起湖大飯店 奮起湖便當 (奮起湖弁当)
なぜかはわかりませんがかなり駅弁推しです(笑)
まぁ「駅弁の街」であることが伝わってきます。

奮起湖大飯店 奮起湖便當 (奮起湖弁当)
今回はポーク・チキン・ミックスの中から、両方楽しめるミックス弁当を選びました。
どちらも人気があるので、迷ったらミックスがおすすめです。

奮起湖大飯店 奮起湖便當 (奮起湖弁当)
スープはセルフサービス。
大きなお鍋から自分でよそうのですが……
お玉が大きい(笑)。
スープ用の先が少し細くなったやつじゃないので扱いにくい!
しかも熱々なので、こぼさないよう慎重に注ぎます。
でも熱い!(笑)

奮起湖大飯店 奮起湖便當 (奮起湖弁当)
駅弁は昔ながらの金属製弁当箱で提供されます。
台湾鉄道(台鐵)の駅弁でもおなじみですが、このレトロな容器を見るだけで旅気分が盛り上がります。
最初は持ち帰れるのかな?と思いましたが、どうやら店内で食べることを前提としているようです(笑)。

奮起湖大飯店 奮起湖便當 (奮起湖弁当)
中身はこちら。
豚肉と鶏肉をメインに、煮卵や野菜などが彩りよく詰められています。
写真よりお肉が少し小さいような気もしますが(笑)、味は期待どおり。
どこか懐かしい台湾鉄道弁当を思わせる味付けで、とても美味しくいただきました。
以前ご紹介した台鐵弁当と同じ系統の味ですが、森林鉄道の旅と一緒に味わうことで、より特別な駅弁に感じられます。
ごちそうさまでした。
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奮起湖から阿里山へは路線バスで移動
駅弁を楽しんだあとは、阿里山国家森林遊楽区へ向かうバス停へ向かいます。
平日は駅近くの停留所から発車します。

阿里山A線時刻表
奮起湖から阿里山へ向かうバスは、私が利用した日は12時50分発。
本数はそれほど多くないため、事前に時刻表を確認しておくことをおすすめします。

阿里山A線時刻表
この路線バスは嘉義駅から阿里山までを結ぶ主要路線で、森林鉄道の予約が取れなかった場合でも利用できる便利なアクセス手段です。
一方、帰りの阿里山発嘉義行きのバスは観光シーズンになると満席になることも少なくありません。
私は事前に「阿里山 EasyGo」で17時10分発の便を予約しておきました。
旅行日が決まっている場合は、往路だけでなく復路も予約しておくと安心です。
平日と休日では発着場所が異なることもあるため、最新情報は公式サイトで確認してください。
今回行ったのは平日だったので上記の停留所から乗りましたが、休日は混雑するのでこちらから↓発着するようです。
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まとめ
今回はいよいよ阿里山森林鉄道に乗車し、歴史ある山岳鉄道の旅を楽しみました。
日本統治時代から続く森林鉄道は、単なる移動手段ではなく、それ自体が阿里山観光の大きな魅力です。
途中下車した奮起湖では、昔ながらの老街を散策し、名物の奮起湖便當も堪能。
さらに路線バスを利用することで、日帰りでも効率よく阿里山国家森林遊楽区へ向かうことができます。
次回はいよいよ阿里山国家森林遊楽区へ。神木や巨木群遊歩道を歩きながら、阿里山ならではの大自然を満喫します。


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