【ANA SFC改定】やっぱり年300万円決済が必要に!さてどうする?/ Vol.1 再検討で何が変わった? 半年待った最終回答は……そこじゃない(笑)

【ANA SFC改定】やっぱり年300万円決済が必要に!さてどうする
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2026年4月に発表され、大きな話題となったANAのSFC制度改定。

年間300万円の決済条件やStar Alliance Goldの扱いをめぐってさまざまな意見が出るなか、ANAは制度を再検討すると発表しました。

そして約半年――ようやく出てきた最終回答を見てみると、確かに変わったところはある。

でも、私が一番気になっていたところは変わっていませんでした(笑)。

では2028年以降、SFCとどう付き合うのか。

まずVol.1では、今回の再検討で何が変わり、何が変わらなかったのかを整理してみます。

Vol.1 再検討で何が変わった? 半年待った最終回答は……そこじゃない(笑)
Vol.2 Star Alliance Goldはどうする? ANA・ターキッシュ・EVA・THAIを比べたら……結局ANA?(笑)
Vol.3 あれだけ乗っていたANA、なぜ選ばなくなった? 長年乗って見えてきたANAとJALの違い


はじめに|半年待って、ようやくANAから最終回答が出た

これまでSFCは、一度取得して対象のANAカードを持ち続ければ、ANAの上級会員サービスに加えてStar Alliance Goldも維持できることが大きな魅力でした。

ところが2028年4月からは仕組みが大きく変わります。

ANAカードとANA Payの年間決済額が300万円以上なら「SFC PLUS」。

300万円未満なら「SFC LITE」。

そしてSFC LITEでは、Star AllianceのステータスがGoldからSilverになります。

最初の発表を見たときには、

「え? SFCを持っていてもStar Alliance Goldじゃなくなるの?」

と、さすがに驚きました。

その後、ANAは制度を再検討すると発表。

Star Alliance Goldは残してくれないかなぁ~。

そんな淡い期待も持ちつつ待つこと約半年。

9月29日に発表された最終回答を見て最初に思ったのは、

「うーん……そこじゃない(笑)」

でした。

そもそも4月に何が発表されたのか

2026年4月に発表された制度改定のポイントはシンプルでした。

2028年4月からSFCを年間決済額によって「SFC PLUS」と「SFC LITE」に分け、年間300万円以上ならStar Alliance Goldを維持。

300万円未満ならStar Alliance Silverとなり、当初案ではANAラウンジも利用できなくなるというものでした。

つまり、

SFCカードを持っているだけでは、従来と同じサービスをすべて受け続けることはできない。

ここが大きな変更でした。

そして9月29日。これがSFCの最終案

利用者からの意見を受けてANAが再検討し、9月29日に発表した内容を整理するとこうなります。

項目

SFC PLUS

SFC LITE

ANAカード・ANA Pay年間決済額

300万円以上

300万円未満

Star Alliance

Gold

Silver

5,000マイル特典

あり

なし

国内線ANAラウンジ

利用可

混雑時を除き利用可

国際線ANAラウンジ

利用可

ANAグループ運航便利用時に対象ラウンジ利用可

優先チェックイン・優先搭乗・手荷物優先など

利用可

ANAグループ運航便利用時は継続

SFC LITE向けには今後、国内線ANAラウンジの事前予約制度も導入する予定です。

また、100万ANA Lifetime Miles到達者は年間決済額にかかわらずSFC PLUSの対象。ただし、5,000マイルの付与には年間300万円以上の決済が必要です。

最初の判定期間は2026年12月16日から2027年12月15日。新しい区分によるサービスは2028年4月1日から始まります。

まだ先の話に見えますが、最初の判定はもうすぐ始まります。

さて、300万円決済をANAカードに寄せるか否か。

そろそろ決める必要があります。

かなりの批判が出て、ANAは再検討へ

4月の発表後、制度変更にはかなり大きな批判が出ました。

年間300万円という新たな決済条件。

300万円未満ではStar Alliance Goldが維持できず、ANAラウンジも利用できない。

一度取得して対象カードを持ち続ければ長く資格を維持できることがSFCの大きな魅力だっただけに、「話が違うのでは?」と受け止めた人が多かったのも無理はないでしょう。

そして6月、ANAは改定内容を再検討すると発表しました。

これには私も少し驚きました。

企業が時間をかけて考え、一度正式に発表した制度を、数か月後に「もう一度検討します」としたからです。

300万円という条件まで変わるのか。

それともStar Alliance Goldが残るのか。

そんな淡い期待も持ちつつ、最終回答を待つことになりました。

9月29日の最終回答。確かに変わった。が?

一番分かりやすく変わったのは、SFC LITEのラウンジ利用です。

4月の発表では「利用不可」でしたが、再検討後は国内線ANAラウンジについて、混雑時を除いて利用できることになりました。

さらに今後、SFC LITE向けの事前予約制度も導入する予定です。

国際線についても、ANAグループ運航便を利用する場合には羽田・成田・ホノルルのANAラウンジを利用できます。

ですから、

「4月の発表から何も変わらなかった」

というわけではありません。

利用者から寄せられた意見を受けて、ANAもほんのちょっとだけ見直しをしました。

これは素直に評価してよいと思います。

ただし――。

半年待ったけれど……そこじゃない(笑)

私が一番気にしていたのは、国内線ANAラウンジではありませんでした。

もちろん使えるなら使います(笑)。

でも国内線にはカードラウンジもあります。

羽田ならPOWER LOUNGEもあります。

ANAラウンジへ入るためだけにSFCを維持したいかと聞かれれば、個人的にはそこまでではありません。

私がSFCを長年維持してきた大きな理由は、むしろこちらです。

Star Alliance Gold。

ANAに乗らなくても、海外でStar Alliance加盟航空会社を利用するときに上級会員資格を利用できる。

私にとっては、こちらの方がはるかに重要でした。

ところが今回の再検討でも、

年間300万円未満のSFC LITEはStar Alliance Silver。

ここは変わりませんでした。

SFC PLUSとなる年間300万円という基準も維持されました。

つまり、ANAラウンジについては見直されたものの、私が一番気にしていたStar Alliance Goldの扱いは変わらず。

半年待った結果は――。

「うーん、そこじゃない(笑)」

というのが率直な感想でした。

今回、本当に見直したかったのはStar Alliance Goldだったのでは?

ここからは、あくまで私個人の推測です。

半年かけて再検討した結果、ANAラウンジには一定の救済策が入りました。

しかし、年間300万円という条件とStar Alliance Goldの扱いは変わりませんでした。

こうして見ると、今回ANAが本当に見直したかったのは、

「SFCを持っているだけでStar Alliance Goldを維持できる仕組み」

だったのではないか――そんなふうにも見えます。

特に私のように、ANAにはそれほど乗らなくても、海外でStar Alliance Goldを活用してきたSFC会員にとっては、今回の改定で一番大きいのはやはりここです。

ANAが示したSFCを取り巻く環境の変化

ANAによると、現在のSFC会員数は2019年と比べて約1.5倍。

さらに2030年には現在の約1.2倍、2035年には約1.4倍まで増えると予測しています。

一方、SFCカードの年間利用額を見ると、約4割が100万円未満、約3割が50万円未満。利用金額も年々縮小傾向にあるそうです。

これにはちょっと驚きました。

「SFCって、本当に決済にはあまり使われていなかったんだ」

年会費を払ってSFCは維持する。

でも普段の決済には別のカードを使う。

そんな人がかなりいたのでしょう。

……まあ、私もそうなんですけどね(笑)。

一方、SFC修行そのものは最近始まったものではありません。

ずっと昔からマイラーや航空ファンの間には存在していて、ANAに搭乗回数による上級会員資格取得ルートがあったころには、伊豆諸島の短距離路線を何度も飛ぶ、いわゆる「大島ぐるぐる」のような修行もありました。

ただ、当時はかなり特殊な趣味の世界でした。

それが近年、「SFC修行」という言葉がテレビなどでも取り上げられるようになり、以前よりずっと一般にも知られる存在になったように感じます。

さらにANA自身も、プレミアムポイントを通常の2倍積算するキャンペーンなどを実施してきました。

2022年には国内線・国際線を対象にPP2倍、一部路線ではさらに1搭乗500PPを加算するという、上級ステータスを目指す人にはかなり強力なキャンペーンもありました。

もちろん、こうしたテレビ露出やキャンペーンが、今回ANAが示したSFC会員増加の直接的な原因だったとまでは言えません。

ただ、SFC修行が以前より身近になり、ANA自身もステータスを取得しやすいキャンペーンを行ってきた時期があったことは事実です。

そう考えると、近年SFCを取得した人から、

「勧められて頑張って取ったのに、今度は会員が増えすぎたと言われても……」

という反発が出るのも理解できます。

ANAが示した会員数の増加を見ると、SFCを取り巻く環境そのものが昔とはずいぶん変わったのでしょう。

でも「使われない」のは利用者だけの問題なのだろうか

一方で、この数字を見て別のことも思いました。

「なぜSFCカードは使われなかったのだろう?」

ということです。

今は旅行保険、無料宿泊、高還元、年間利用ボーナス、期間限定キャンペーンなど、カードによってさまざまな特典があります。

そうなると消費者としては、

「この支払いには、このカード」

と使い分けるのが自然です。

ANA自身が「一般的なカードよりSFCカードの利用額が少ない」というデータを示したことは興味深いのですが、私は逆に、

「それなら、なぜSFCカードをもっと使いたくなる仕組みになっていなかったのだろう?」

とも感じました。

実際、ANA自身も今回の説明で、従来のSFC特典が航空関連に偏り、日常決済での魅力や付加価値が不足していたことや、他社の経済圏カードの台頭を利用額減少の要因として挙げています。

もちろん、ANAとしては今回のSFC PLUSがその答えなのでしょう。

年間300万円を使えば、従来と同じようにStar Alliance Goldを維持でき、さらに5,000マイル。

非常に分かりやすい仕組みです。

ただ、SFCに何を求めるかは人によって違います。

国内線をよく使う人ならANAラウンジに価値を感じるでしょうし、海外へよく行く人ならStar Alliance Goldの方が重要かもしれません。

逆に、それらをあまり使わない人にとっては、年間300万円を集中させるほどのメリットには感じないでしょう。

結局のところ、問題は300万円という金額そのものより、

「自分がSFCに求めているものに、年間300万円分の決済を寄せる価値があるか」

ということなのだと思います。

「300万円使わなければStar Alliance Goldを外します」

という条件を作ることと、

「このカードなら300万円使いたい」と思わせることは、似ているようで少し違います。

「300万円使えない」のではなく「ANAに300万円を寄せるか」

年間300万円を決済すること自体が難しい、という話ではありません。

前述の通り、SFCに何を求めるかは人それぞれです。国内線ANAラウンジを重視する人もいれば、優先サービスに魅力を感じる人もいるでしょう。

私の場合、残したいのはStar Alliance Goldです。

海外でStar Alliance加盟航空会社を利用するときのGold資格は、これからも維持したい。

問題は、そのために年間300万円の決済をANAカードとANA Payへ寄せるかということです。

年間300万円というまとまった決済額なら、カードを使い分けることで得られる旅行特典やポイントなどもそれなりに大きくなります。

以前ならSBI証券のクレカ積立や楽天Edy経由の支払いなどで、意識しなくてもANA側の利用額がある程度積み上がっていました。

しかし現在はそのルートも縮小し、300万円を達成するには意識してANAへ決済を寄せる必要があります。

つまり私にとっては、

「300万円も使えない」ではなく、「300万円をANAに寄せてまでStar Alliance Goldを維持するか」

という話なのです。

そこまでするか?

「うーん、しなくていいかな(笑)」

というのが今の結論です。

ANAが300万円と決めた。あとは自分が付き合うかどうか

ANAが公表している理由とは別に、Star Alliance各社との関係やコストなど、外からは見えない事情もあったのかもしれません。

もちろん、そこは推測の域を出ません。

いずれにしてもANAが300万円という条件を決めた以上、あとは利用者側がどうするかです。

ANAが300万円と決めた理由は理解する。

でも、その条件に自分が付き合うかどうかは別の話です。

私は年間300万円をANAカード・ANA Payへ寄せないことにしました。

ただし、新制度が始まるのは2028年4月。それまでは現在のSFCを利用できます。

そして――。

ANAに年間300万円は寄せない。でも、Star Alliance Goldは維持したい(笑)。

では、どうするか。

ANAでPlatinumを取り直してStar Alliance Goldを維持する?

それとも、Turkish Airlines、EVA Air、THAIなど、別のStar Alliance加盟航空会社でStar Alliance Goldを取得する?

そこで、それぞれの取得・維持条件と費用を実際に比較してみました。

すると――。

「あれ? 結局ANAが一番現実的なんじゃない?(笑)」

という、少々妙な結論になってきました。

Vol.2へ続きます。

まとめ|半年待った答えを見て、こちらも答えを出しました

4月の制度改定発表から約半年。

再検討によってSFC LITEでもANAラウンジを利用できる場面が残るなど、一定の見直しは行われました。

しかし、

年間300万円というSFC PLUSの基準と、Star Alliance Goldの条件は変わらなかった。

私にとって重要だったのはこちらです。

だからタイトル通り、

「半年待った最終回答は……そこじゃない(笑)」

となりました。

そして私の答えも決まりました。

ANAに年間300万円は寄せない。でもStar Alliance Goldは維持したい。

では、どうするのか。

次回Vol.2では、ANA・ターキッシュ・EVA・THAIを実際に比較してみます。

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