30年の時を経てロシアに行くことになりました。
日本のパスポートは世界でも稀に見る強力なパスポートで、観光であればほとんどの国でビザが入りません。
まぁあったとしても現地に到着してから申請して許可されるというケースがほとんどです。
しかし、ロシアはまだビザが必要です。
例外的にウラジオストクに行く場合はネットでウラジオストック限定のe-visaが申請可能なのでわざわざ大使館まで行く必要もないのですが、申請が簡単かというと結構面倒です。
しかも一文字違うだけでも入国できないですし、電子申請書に貼り付ける写真が寸法や背景が少しでも条件に合わないとはねられるという厳密さです。
申請時に一番苦労したところといえば写真の貼り付けだったのです。
もし申請される方がいる場合はご注意を。
旅行期間 2019/7月
エリア ロシア(ウラジオストク)
テーマ 街歩き、食べ歩き
目次
・Vol.1 ソビエト連邦時代のモスクワは大変だった
・Vol.2 旅の準備 e-Visa申請は結構手こずった。写真を貼り付けるのが一苦労
・Vol.3 新しくなった成田空港JAL ファーストクラスラウンジへ行ってみた
・Vol.4 S7航空(シベリア航空) S7 6282 成田 – ウラジオストク エコノミークラス搭乗記
・Vol.5 ウラジオストク空港からウラジオストク市内へは電車が便利〜空港から市内への電車の乗り方〜
・Vol.6 階段は怖いけど、町歩きに便利で激安、高コスパなお勧めホステル”Vladstar inn (VladStar Inn Hostel)”
・Vol.7 JALもANAもウラジオストクを目指す!これからロシアも旅行しやすくなるか?
・Vol.8 ヨーロッパの風情が漂うウラジオストクを歩いて観光してみた。ショッピングモール”Clover House”は寂しかった
・Vol.9 ロシア料理「ペリメニ」は見た目は水餃子だけどバラエティー豊かでとっても旨い!ロシアってボルシチとピロシキだけじゃないんだ(笑)
・Vol.10 ウラジオストクの週末限定市場が面白かった!野菜からロシア版ファストフードまでなんでもあるぞ!
・Vol.11 グム百貨店の裏手の路地がインスタ映えするフォトジェニックスポットになっていた
・Vol.12 ロシア版遊園地で遊んで海沿いの洒落たレストランで海鮮料理を食べてみた
・Vol.13 100年を超える歴史あるウラジオストック駅舎は必見〜シベリア鉄道東の起点の標識とSLを間近で見るにはガイドが必要〜
・Vol.14 ロシアの猫カフェ・ヴァレリヤニチ(Валерьяныч)に行ってみた!夕食はなぜか本格インド料理屋へ
Vol.15 エアロエクスプレスのビジネスクラスでウラジオストク空港まで行ってみた
Vol.16 ウラジオストク空港にはプライオリティパスラウンジがあった! S7航空(シベリア航空) S7 6281 成田 – ウラジオストク エコノミークラス搭乗記
<往路>
S7 6282 NRT (12:55) – VVO(16:55)
<復路>
S7 6281 VVO(13:20) – NRT(14:40)
目次
ウラジオストク入国用のe-visa(電子ビザ)申請時の注意点
日本のパスポートでは観光旅行であればビザ免除されるケースがほとんどなので最近は旅行が本当に楽になりました。
しかしこれって世界を見渡してみても日本ぐらいなもので、どこにでもいける世界最強のパスポートと言われる所以です。
ロシアは北方領土問題もあり2国間関係が微妙なのでビザ免除にはなっていないんですね。
そのような中で極東地域に限って電子ビザを導入して便宜が図られています。
しかし!注意点があります。
<ウラジオストクe-VISA注意点>
1.ウラジオストク空港、港、電車の3つの方法での出入りに限って有効
2.ウラジオストクを含む沿海州の滞在のみ有効。他都市へ行くことはできない。
(モスクワやハバロフスクなどには行くことができない)
3.入国予定日の20日〜4日前までに申請する必要がある。
(早すぎても遅すぎても受理されない)
4.取得した電子ビザはプリントアウトして常時携行する必要がある。
5.滞在は入国した日を含めて8日間のみ。
(旅行期間に注意!)
ハバロフスクも電子ビザに対応するようになりましたが、各都市をまたぐことはできないので、ウラジオストクから入国してハバロフスクまで鉄道で行って帰国するようなプランの場合は従来の観光ビザが必要になります。
ウラジオストクe-VISA(電子ビザ)の申請方法
電子申請は下記のHPから申請できます。
ちょっと日本語がおかしい箇所もありますが気にしない(笑)
24時間いつでも申請可能で、電子ビザは申請から4日以内に発行されます。
しかも料金は無料!
親切ですねぇ、、ただし!入力は慎重にしましょう。
名前やパスポート番号、生年月日などを一文字でも間違えると受理されたとしても入国する際にトラブルになって最悪入国拒否されます。
そもそもビザとは入国許可証ではなく、あくまで入国できるかどうかはイミグレーションで決まりますから慎重に確認ましょう。
ウラジオストクe-VISA(電子ビザ)申請書の入力方法とその後の流れ
まずは下記のロシア連邦外務省公式HPにアクセスして日本語表記にしましょう。
ちょっと日本語がおかしいところはありますが、だいたいわかるでしょう。
表示を日本語にしても当然のことですが入力は全てローマ字です。
間違えないようにしましょう。
説明書きがありますが、一番下に「電子ビザ取得の申請書を記入」という項目があるのでここから申請開始です。
1)国籍、訪れたいロシア連邦の地方
プルダウンで選びますが、「訪れたいロシア連邦の地方」はウラジオストクの場合は『Primorsky Krai』です。
下の方に移動するとチェックボックスがあるので3つチェックして「申請書入力」に移動しましょう。
2.電子メールアドレスとパスワード、偽造防止用の認証を入力して次へを押します。
で、このパスワードなのですが、このHP上で進捗状況確認と承認されたe-VISAのPDFファイルを取得するときに使いますので今回のみ使う覚えやすいパスワードを設定しましょう。
「次へ」で進むと「申請者のID番号」が表示されます。(とても字が小さいですが)
このID番号と先ほど設定した「パスワード」が承認後に書類を取得する際に必要になりますので忘れないように!間違えないように!しましょう。
3.国籍、姓、名、生年月日、出生地、入国目的、入国日、住所、勤務先、パスポート情報、宿泊先の記入
間違わないように慎重に記入しましょう。
特に、氏名、生年月日、パスポート番号を一字でも間違うと入国の時に最悪入国拒否されることもありますから要注意です。
ホテルの場所についてはちょっと日本語がおかしいのですが、「ホテル名」「ホテルの住所」「電話番号」です。
英語版は正しいのにここだけ日本語が少し間違っていますが、適時切り替えて確認しましょう。
4)顔写真のアップロードが意外と難しい
さて、最後まで行き着いて後少しで提出、、なのですが、ここで最難関がやってきます。
「顔写真のアップロード」です。
アナログ的に写真を切りはりして貼り付ける方が全然楽なのですが、ここでは写真を撮影してアップロードして指定位置にはめ込むという作業が必要になります。
ここではねられて先に進めないケースが多々あるようです。
筆者もスマホで撮影して貼り付ければいいんだろうと軽く考えていたのですが、予想以上に規格が厳しくて背景を変えて撮り直したり画像修正をしてみたり、、一番時間がかかりました。
この電子申請では顔写真の規定が厳密に決められていているようでちょっとのズレも許されないのです!
<顔写真撮影の際の注意点>
1.画像に占める顔の大きさが小さい場合はNGになります。
感覚的ですが、胸まで入るぐらいの大きさでは顔が小さくなってしまうのでNGになりやすいです。
肩ぐらいまで入る写真だとOKになりやすいです。
2.最小サイズは450×600ピクセル、最大サイズは900×1200ピクセルまで。
カメラで解像度を条件に合うように設定して撮影するか、撮影後にソフトウエアで解像度を変更すれば問題ないでしょう。
解像度!?と思ったあなたはカメラアプリで変更して撮影する方が無難です。(笑)
しかーし!iphoneの標準カメラアプリでは解像度の変更はできません!
LINEカメラや別の解像度を変更できるカメラアプリを利用しましょう。
3.背景は「白」もしくは「ブルー」しか受け付けない
困ったのがここです。
自宅の白っぽい壁をバックに撮影したのですが、アップロードして提出しようとしてもはねられてしまいます。
どうやら背景に使用した壁が薄いクリーム色、もしくはグレーっぽくなっているからダメらしいのです。(一応そのようなエラーメッセージが表示されます)
なんと!そんなことでハネられるなんて、、
仕方がないので写真撮影用の白い布(一般家庭では白いシーツ)を壁にかけて、それをバックにして再撮影。
それだけだとシワが模様のようになってしまいますから更に画像ソフトを利用して輝度をあげてシワを目立たなくすると、、OKになりました(笑)
こんなに厳しいなんて、、
4.もっと簡単に済ませたいあなたにオススメ
ここまで説明しておいて気が引けますが、一番簡単な方法はスマホのアプリを使っちゃうことでしょう(笑)
アンドロイドでもiPhoneでもアプリストアで「証明写真」「履歴書」などで検索すると無料の証明写真用のアプリが見つかります。
それを使うと撮影時に顔のサイズ、肩の位置などの外形が表示されますからそれに合わせて撮影するだけですし、撮影後「背景の不要なものを消して白バックに補正」してくれますからそのまま使えるのです。
初めからこれ使えばよかった、、(笑)
というわけで、これから申請される方は「証明写真」アプリを使うことを強くお勧めします。
5.最終確認。入力が間違いないかどうかを確実に確認しましょう
最終画面では今まで入力した情報が全て出てきますので、スペルミスなどがないかどうかを一つ一つ確認するようにしましょう。
問題なければ右下の「保存と送信」を押せば申請完了です。
6.申請が通るとメールがきます。届かない時は「迷惑メールボックス」を確認しよう!
申請が通ると登録したメールアドレスに「e-visa noreply」というタイトルで3〜4日後にメールがきます。
しかし!!なぜか私のところに来ない、、と思っていたら迷惑メールボックスに入っていました(笑)
いつまでも来ないなぁ〜と思ったら迷惑メールボックスをチェックしてみましょう。
もしくは、申請画面の下の方の「申請状況を確認」から入っても処理状況がわかります。
申請が承認されている場合は、そこからもe-visaをダウンロードできますからご安心ください。
送られてくるメールには添付ファイルでe-visaが添付されていますから、それを印刷しましょう。
プリントアウトしたe-visaは入国時、出国時には必ず必要になります。
なお、稀に「印刷できない!」という場合があるようです。
コンビニでもセブンイレブンはダメだったけどローソンのプリンターならOKなど、、
その場合、送り手のデバイスもしくはプリンターがロシア文字に対応していないことが原因のことが多いようです
最近のPCは多言語対応ですからまずそのようなことは起こらないはずなのですが、もし印刷できない場合は送り側のデバイスかプリンターを変えてみると正常にプリントできるようになるようです。
ウラジオストクから入国する方法
入国時はイミグレーションカードは必要ありません。
パスポートとプリントアウトしたe-visaを提出しましょう。
基本質問されないはずなのですが、私は「From NARITA?」と聞かれました(笑)
特に問題ない場合はパスポートにポン!とハンコを押されてイミグレの係官が自分の名前がすでに記入された入国カードを印刷してくれます。(書かなくて良いのでとっても便利(笑))
以前長々とイミグレーションで待たされたのですが、とっても効率よくテキパキと作業が進むので到着便が集中する時間でなければさほど待たずに入国できます。
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ウラジオストクから出国する方法
e-visaは入国の時だけかと思っていたのですが、実は出国の時もイミグレーションでe-visaが必要です。
普通は入国の時だけなんですけどね、、ロシアは出国の時も必要です。
パスポートと入国のときにもらった自分の名前が書かれた出国カード、それとe-visaの3つの書類を提出しましょう。
どれが一つかけてもロシアから出られません!(笑)
無くさないようにしましょう。
まとめ
どこでも入国できてしまう日本の世界最強パスポートですが、ロシアは大人の事情によりビザが必要です。
ウラジオストクはそこに限定でインターネットから無料でe-visaを申請できます。
入力は手間ですが、コツさえわかればそれほど時間はかかりません。
写真のところだけ戸惑う人もいるかもしれませんが、アプリを使えば楽々です。
アメリカのESTAに比べれば入力項目も多くありません(あれはひどすぎます、、)
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