Xperia Z3 Tablet Compact SGP612という8インチの薄型軽量のタブレットを使っていました。
スマホの画面は文字が小さくて老眼にはちょっと厳しいし(笑)、大型のタブレットを持ち歩くほど体力もない(笑)
このぐらいの薄型軽量のタブレットってあまりなかったので重宝していたのです。
しかし!内蔵メモリが16GBで流石に厳しくて、最近は机の上の「時計」になっていました(笑)
ところが、、ふと気がつくと画面がぷくっと膨れて液晶画面がケースから浮いています。
そうです。バッテリーが膨張して液晶画面を押し上げてしまったようです。
このままでは危ない、、というわけでバッテリー交換を初めて試みてみました。
注意:メーカー保証も無くなりますから良い子は真似しまいように!一応自分の備忘録として記録しておきます。
目次
- 1 Xperia Z3 Tablet Compact SGP612はバランスが取れた秀作タブレット
- 2 実はこのXperia Z3 Tablet Compact SGP612のバッテリー交換は専門店で断られた
- 3 実はこの Xperia Z3 Tablet Compact SGP612は香港からの輸入品
- 4 自宅にもう一台破損した Xperia Z3 Tablet Compact SGP612が保管されていた
- 5 Xperia Z3 Tablet Compact SGP612のデバイス構造
- 6 Xperia Z3 Tablet Compact SGP612開腹のまとめ
- 7 (20207月追記)Xperia Z3 Tablet Compact SGP612の互換性バッテリーは購入可能
- 8 Xperia Z3 Tablet Compact SGP612の開腹再び
- 9 正常なバッテリーパックを組み込む
- 10 ここで一旦動作確認
- 11 Xperia Z3 Tablet Compact SGP612バッテリー交換作業まとめ
Xperia Z3 Tablet Compact SGP612はバランスが取れた秀作タブレット
このタブレットは発売が2014年10月ということで古いタブレットなのですが、その時点で世界最軽量8インチタブレットでした。
今でもこのクラスのタブレットで約260gの軽量コンパクトを実現している機種は見当たりません。
まぁサイズ的には中途半端に見えるのですが、スマホの画面では老眼には字が小さすぎで、10インチ前後のタブレットを常に携帯するには重すぎる、、
ちょっとしたゲームをしたり検索で調べ物をしたり、メールや電子書籍を読んだりするには私的にはちょうど良いサイズ感のタブレットだったのです。
今売られているものでこれに取って代わるものがなかなかないんですよねぇ。。
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実はこのXperia Z3 Tablet Compact SGP612のバッテリー交換は専門店で断られた
液晶画面が浮く前に若干ケースが膨張している兆しがあったので、街中のバッテリー交換専門業者に見積もりを出してもらうために相談したことがありました。
結果は、、「交換不可」でした。
理由は、 Xperia Z3 Tablet Compact SGP612の構造上表面のガラスから外す必要があって、それを取り外すのが非常に難易度が高く、画面を割ってしまう恐れがあるのでお断りされていたのでした。
そのまま放置して時計がわりに机の上にあったのですが、気がつくと完全に液晶画面が浮いちゃっています。
実はこの Xperia Z3 Tablet Compact SGP612は香港からの輸入品
修理ならメーカーに持ち込むという手もあるのですが、実はこのタブレットはSIMを入れられるモデルで、香港からの輸入品なので国内のサービスセンターでは取り扱ってくれないのでした、、、
技適も通ってるしなんでこれを国内で売らなかったのかなぁ〜と残念でなりません。
最近のSONYの製品で唯一いい製品だなぁと思った製品でした。これ一発で終わっちゃいまたけどねぇ。
というわけで、もう捨てるしか手がなくなってしまったのですが、捨てるなら自分で直せないか?と思ったわけです。
どうせ捨てるならやってみよう!というわけです。
自宅にもう一台破損した Xperia Z3 Tablet Compact SGP612が保管されていた
実はこの Xperia Z3 Tablet Compact SGP612は2代目です。
一台目は飛行機に乗っていた時に破損してしまったのでした!
ちょうど海外旅行から戻ってきた時に「JAL SHELL FLAT NEO」の肘掛の小物入れにちょうどタブレットが収まっていたのですが、電動シートを動かした時に挟まってしまってバキ!!とやってしまったのでした(笑)
まだ購入して半年ちょっとしか経ってなかったのに、、
もっとも、その時は海外旅行中だったのでカード会社の「携行品損害保険」を使って全損扱いで購入金額がそのまま戻ってきたので(笑)それを使って2代目を購入したのでした。
その時に画面だけが割れていたので、そのまま保管していました。
今回はまずこのタブレットのバッテリーを回収して、それを今回バッテリーが膨張してしまったXperia Z3 Tablet Compact SGP612のバッテリーと交換をすることにしました。
Xperia Z3 Tablet Compact SGP612のデバイス構造
何しろスマートフォンを分解するなんて初めてのことで、元エンジニアとはいえスマホの分解は全くの初心者(笑)
スマホの修理は専門の人の任せるに限る!と思っていたのですが(笑)まさか自分でやることになるとは、、、
スマホ分解用の工具を購入
まずは工具を買わなければなりません。
というわけで早速アマゾンで検索して購入。
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注文した次の日には届きました。
おそるべしアマゾン!(笑)
でもってバッテリーも売ってました!6年前の機種なのに、、アマゾンはなんでも売ってますね。
何に使うのかわからない小道具まで恐らくその時になると使うのでしょうが、今回重宝したのは画面を剥がすプラスチックのヘラと最後に画面を接着する時に使用する両面テープ、それと2本のピンセットでした。
Xperia Z3 Tablet Compact SGP612の破損した画面を剥がす
内部構造がわからないのでどこから剥がして良いかわかりません。
というわけで、外周をドライヤーで温めて剥がしやすくします。
画面がすでに割れているので遠慮なくバキバキ!っとひっぺがしました。
中身はこんな感じです。
左側がカメラのある上部で、右側が底部です。
真ん中には巨大なリチウムイオンバッテリーが見えます。お目当はこれです。
構造的には表面のタッチパネルと液晶画面が一体型になっていて、底部でフレキ固定されています。
ですから、普通に開腹するのであればそのフレキ部分を傷つけないようにカメラのある上部もしくはタブレットの表示部分を見て左側から開けた方が良いようです。
右側には電源ボタンの近辺にフレキがありますので、これも傷をつけるともっと厄介なことになります。
上側がカメラのある上側です。
画面とは長いフレキ一本でちょうど中心部分のコネクターに接続されています。
外周は粘着テープでがっちり固定されています。
確かにこの薄っぺらいガラス板を割らずに開腹するのは結構骨の折れる作業です。
ちなみにこのときは下側からプラスチックの工具を使ってこじ開けましたが、見事に一撃でバキ!と割れました(笑)
この教訓から本番の時にはものすごく慎重にテープの粘着の粘りの動きが見えるぐらいゆっくりパネル剥がしをしました。
Xperia Z3 Tablet Compact SGP612のバッテリーを交換するには二箇所のコネクターを外す必要がある
バッテリーを外す際には二箇所のコネクターを外す必要があります。
一本は電源スイッチからメインボードに接続されているバッテリーの真ん中を横断しているフレキ。
もう一つは電源を基板に供給するための上部左側にある電源コネクターです。
Xperia Z3 Tablet Compact SGP612電源端子の外し方
初めて見るコネクターなのでどのように外すのかわかりませんでしたが、ケーブル側からマイナスドライバーで力を加えると上に上がって取れました。
どうやらこのコネクターは上からはめて抑えるタイプの単純なもののようです。
ストッパーで固定されているわけではないようです。
Xperia Z3 Tablet Compact SGP612中央のフレキ配線の外し方
次は中央のフレキ配線を外します。
中央の黒いカバーを外します。両脇に引っ掛けてあるだけなのでこれは簡単に外れます。
上の細い方がバッテリーを横切っているフレキの端子です。
下側は表示画面とつながっている方なので傷をつけたり引っ張ったりしないようにしましょう。
さて、このフレキのコネクターは、、、昔仕事で使っていたので使い方はわかります(笑)
この肌色の部品を下から上に向けて90°持ち上げます。
こんな感じで肌色の部分が持ち上がるとフレキ配線を出し入れできるようになります。
簡単にフレキが外れます。取り付けるときはこの逆をすれば良いのです。
Xperia Z3 Tablet Compact SGP612のバッテリーを取り外す
バッテリーは両面テープでこんな感じで固定されています。
バッテリーを傷つけないようにゆっくり慎重に剥がします。
その際に右側にある電源ボタン付近のフレキも傷つけないように注意しましょう。
Xperia Z3 Tablet Compact SGP612開腹のまとめ
破損したXperia Z3 Tablet Compact SGP612を使って内部構造の確認とバッテリーの取り出しに成功しました。
注意点は2点
・本体右側中央の電源ボタン付近にあるフレキを傷つけないように表面ガラスを剥がすこと。
・本体下部の表面ガラス側にフレキの接続端子があるので、開腹する時に傷つけないように注意すること。
以上の2点がわかったところで今回の修理したいバッテリーが膨張してしまったXperia Z3 Tablet Compact SGP612を開腹してみました。
(20207月追記)Xperia Z3 Tablet Compact SGP612の互換性バッテリーは購入可能
2018年の時は互換性バッテリーがなく、やむなく保管していたデバイスのリチウムイオンバッテリーを移植したわけですが、実は最近またこのタブレットのバッテリーが膨張しまして(笑)探してみると実は売っていました!
その交換の様子は書きにまとめましたのでご参考までに。
Xperia Z3 Tablet Compact SGP612の開腹再び
さて、破損したXperia Z3 Tablet Compact SGP612を使って内部構造もわかったしバッテリーの回収も終了しました。
修理したいバッテリーが膨張した方の開複作業をします。
本来ならば表示画面のフレキのないカメラユニットのある上部から慎重にプラスチックの工具を使って前面パネルを剥いでいくところですが、幸い(?)なことに下部ががっつり開いていますからそこから前面パネルを剥いで行くことにします。
先ほどと同じようにドライヤーであっちっちになるぐらい加熱して慎重に慎重に剥いで行きます。
可能であれば、両面テープが見えた時点でその両面テープを引っ張って少しづつ剥いで行くと良いでしょう。
格闘すること40分、、、
ぱかっと前面パネルを開けることができました!フロントパネルの割れも起こらず完璧です(笑)
バッテリーがもっこりと膨らんでいることも確認できました。
というか、このタブレットは高密度実装しているのかと思ったら、バッテリー以外は意外とスカスカです。
フロントパネルの液晶モジュールとバッテリー、チップが接触するようになっているようで、そこで放熱もしているのでしょう。
まずは液晶パネルと電源スイッチがメインボードに接続している箇所の黒いカバーを外して、、
黒いカバーは後で取り付け直しますので無くさないように。
先ほどと同様に小さい方のフレキを外します。
でもって、電源端子を先ほどと同じように外します。
膨らんだバッテリーパックを筐体から取り外すと、、
膨張したバッテリーパックを回収することができました。
どの程度膨らんでいたかというと、、2倍ぐらい太っちゃってますね、、
正常なバッテリーパックを組み込む
さてここからはバッテリーを筐体に組み込みます。
注意点
右側に箇所にバッテリーの位置決めの為の突起が付いていますので、ここがちゃんと指定位置になるように入れましょう。
突起を収容する場所にちゃんと入っていないとフロントパネルを閉める時にパネルが浮いちゃいます。(実際そうなってしまって一回付け直しました、、)
電源端子を接続して、、
細い方のフレキをソケットに挿入して、、
指でぱちっとフレキロックを下ろして、、
黒いカバーをつけ直したら完成です。
パネルを開ける時に苦心惨憺した両面テープを元あった場所に貼っていきます。
このときは購入した工具の二本のピンセットを駆使して1.5mm幅の両面テープをハサミでちょきちょき切りながら慎重に貼っていきます。
ここで一旦動作確認
ここで充電をして動作するかどうかチェックします。
パネルを閉めた後不具合が起こったら、またあの地獄のパネル開けをしなければなりませんからねぇ、、次に成功する自信がない、、(笑)
ちゃんと動作しました、、と言いたいところですが、初めは妙に動作がおかしくて、通電しているようで起動しない状態になってしまいました。
接触不良?ということでバッテリーと基板の接続端子を上から指でぎゅーっと押さえると、、、正常に起動するようになりました。
電源端子はしっかり指で押さえて接続しましょう!(笑)
Xperia Z3 Tablet Compact SGP612バッテリー交換作業まとめ
バッテリーと基板をつないでいる場所は一箇所で半田付けなど無しで取り付け取り外しが可能です。
バッテリーを取り出す時にその上を横切っている細いフレキが邪魔になりますが、これも脱着可能なソケットが使われていますので楽に取り外しができます。
一番の難所はやはり専門業者も無理!ということで断ってきたフロントパネルの取り外しです。
非常に薄いガラス板を割る事無しに外周の粘着テープからはがずのは根気が入ります。
しっかりとドライヤーで温めて無駄な力を入れずにゆーっくり剥がして行くことが大切です。
フロントパネルが上手く剥がせたら後はプラモデルの要領でバッテリーの交換は可能でした。
なお、破損したタブレットでフロントパネル剥がしを少し練習したのとあらかじめパネルが大きく浮いている箇所があったので成功したのですが、これを一からやるとなると結構大変です。
もしやってみよう!と思われる方がいらっしゃっても自己責任でお願いいたします。
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