台南の街を歩いていると、ひときわ存在感のあるレトロな建物が目に入ります。
それが日本統治時代に建てられた「林百貨」です。
現在はリノベーションされ、台南を代表する観光スポットとして人気の場所になっていますが、建物の中には当時の空気感が今も色濃く残っています。
昭和レトロな館内、復元されたエレベーター、屋上神社、そして純喫茶のようなカフェまで、まるで昔の日本に迷い込んだような空間でした。
今回は、そんな林百貨をゆっくり歩きながら館内の見どころを巡ってみます。
旅行期間 2026/4月
エリア 台南(台湾)
テーマ 観光
・Vol.1 スクートTR867 成田→台北 搭乗記|やきすきやんまで腹ごしらえして台湾南部旅へ
・Vol.2 高雄駅すぐでコスパ抜群!Kindness Hotel宿泊記|無料サービスと夜市も楽しむ高雄滞在
・Vol.3 高雄から日帰りで屏東へ|勝利星村と屏菸1936を歩くローカル散策
・Vol.4 台南観光の拠点に便利!Fuward Hotel宿泊記|林百貨が目の前の好立地で街歩きに最適
・Vol.5 台南の昭和レトロ建築 林百貨を歩く|屋上神社と館内に残る日本統治時代の面影
・Vol.6 台南をゆるく散歩|神農街のレトロな街並みと度小月担仔麺を楽しむ
・Vol.7 台南の朝食を食べ歩く|六千牛肉湯と阿堂鹹粥で味わうローカル文化
・Vol.8 スクートTR874 台北→成田 搭乗記|台湾旅の締めくくりフライト
(旅程)
TR867 NRT(12:30) – TPE(15:10)
TR874 TPE(15:30) – NRT(20:00)
目次
ホテルの目の前にあった昭和レトロな建物
ホテルを出ると、真正面に見えているのが林百貨です。
日本統治時代に建てられた百貨店建築で、現在はリノベーションされて観光施設として利用されています。
夜になるとライトアップされ、昼間とはまた違った雰囲気になります。
一見すると普通のレトロ建築のようですが、実際に中へ入ってみると、かなり濃い“昭和感”が残っていました。

林百貨
日本統治時代に建てられた南台湾初の百貨店
林百貨は1932年12月15日に開業した南台湾初の百貨店です。
当時の台南のメインストリート「末広通り(現在の忠義路)」に建てられ、台北の菊元百貨店と並ぶ南北二大百貨店として知られていました。
現在でこそ6階建ての建物は珍しくありませんが、当時の台南ではかなり高層の建築。
地元では「五棧樓仔(5階建てビル)」という愛称で親しまれていたそうです。
関東大震災以降に広がった鉄筋コンクリート建築の流れを受けて建てられた建物で、当時としてはかなりモダンな存在でした。
空襲の跡も残る歴史的建築
林百貨は第二次世界大戦中、米軍の空襲を受けています。
現在でも外壁にはその痕跡が残っていて、建物が歩んできた歴史を感じることができます。
戦後は百貨店としての役割を終え、塩業関連の事務所や警察関連施設として使われていましたが、その後は長い間空きビル状態に。
そして2014年6月14日、リノベーションを経て現在の「林百貨」として再スタートしました。
単なる商業施設ではなく、“歴史建築を活かした文化施設”として再生された場所でもあります。
売り場は広くないけれど面白い
現在の林百貨は一般的な大型百貨店とは少し違います。
売り場面積自体はそれほど広くありませんが、台湾各地のご当地グルメや台南の雑貨、MIT(Made in Taiwan)の文創商品など、こだわりのアイテムが並んでいます。
いわゆる“何でもある百貨店”ではなく、見て回ること自体が楽しいタイプのお店です。
昭和レトロな空気が残る館内
館内を歩いていると、どこか懐かしい昭和の空気を感じます。

林百貨
アンティーク調の展示や古い広告風デザインなど、日本では逆にあまり見なくなった“昔の日本”の雰囲気が残っています。

林百貨
こういう昭和レトロな装飾が、館内のあちこちにさりげなく置かれているのも面白いところです。

林百貨
台湾といえばお茶文化。
館内には古い台湾の商店を思わせるようなお茶屋さんもあり、建物全体の雰囲気に自然に溶け込んでいました。
当時のエレベーターも人気
林百貨の名物のひとつがエレベーター。
建物自体は近代化されていますが、エレベーターは当時の雰囲気を残したデザインになっています。
定員は5人ほどしかなく、かなりコンパクト。
そのため、時間帯によってはエレベーター待ちの列ができるほど人気です。
みなさん最上階まで一気に上がるので、途中階からはなかなか乗れません(笑)
林咖啡で昭和の純喫茶気分
エレベーターで上へ上がると、5階には「林咖啡」があります。
ここがまた、かなり昭和レトロ。

林百貨 林咖啡
内装はまるで昔の純喫茶のようで、ここが台湾であることを忘れそうになります。

林百貨 林咖啡
窓際の席からは台南の街並みも見えて、ゆっくり休憩するにはちょうど良い空間です。

林百貨 林咖啡
内装がとにかく昭和レトロ。
ここは浅草?と思うほどレトロな店内でお茶を飲んでみましょう。
注文はQRコード式。
ただ、メニューが文字中心で少し分かりづらく、結局店員さんに教えてもらいながら注文しました(笑)
台南の伝統菓子「碰餅(ポンピン)」を食べてみた

林百貨 碰餅とアイスクリーム
今回は台南の伝統菓子「碰餅(ポンピン)」とアイスクリーム、カフェラテを注文。
碰餅は、中が空洞になった丸い焼き菓子で、ほんのり黒糖の甘さがあります。
昔は妊婦さん向けのおやつとして食べられていたそうです。
そのままだと素朴なお菓子ですが、アイスクリームと一緒に食べると意外と相性が良く、ウエハースのような感覚で楽しめました。
6階屋上は必見|末広社と台南の街並み
5階からさらに階段を上がると、屋上へ出ることができます。

林百貨 6階屋上広場とHAYASHI Shop
屋上は広場になっていて、開放感があります。
丸いオブジェのようなものがありますが、これは先ほど食べた碰餅をモチーフにした椅子。
なかなか遊び心があります(笑)
奥には「HAYASHI Shop」があり、林百貨オリジナルグッズや台湾土産を購入できます。
そのショップの奥へ進むと……

林百貨 神社「末広社」
屋上神社「末広社」があります。
日本統治時代の百貨店建築に神社が残っているというのも、かなり独特な光景です。

林百貨 エレベーター機械室
さらに奥にはエレベーターの機械室。
階段の先に小さな建物が見えますが、現在は近くまで行けないようになっています。
(スポンサーリンク)
夜の林百貨はさらに雰囲気がある
ホテルが近かったので、夜にも再び立ち寄ってみました。

林百貨 HAYASHI Shop
夜になると建物全体がライトアップされ、昼間とはかなり雰囲気が変わります。
「HAYASHI Shop」を抜けて神社の方にいくと。。

林百貨 夜の神社「末広社」
夜の末広社は、昼間よりもさらに独特の空気感。
どこか怪しげで、不思議な雰囲気があります(笑)
昼間はレトロ建築として楽しめますが、夜はまた別の魅力がある場所でした。
(スポンサーリンク)
(スポンサーリンク)
まとめ
林百貨は単なるレトロ建築ではなく、日本統治時代の歴史や当時の空気感を今に残している特別な場所でした。
館内には昭和の日本を思わせる雰囲気が残り、屋上には神社まであるという独特な構成。
さらに台湾らしい文創グッズやカフェもあり、歴史建築と現代カルチャーが自然に共存しています。
台南観光では食べ歩きが注目されがちですが、こういう歴史建築をじっくり歩いてみるのもかなり面白い体験でした。
台南を訪れたら、一度は立ち寄っておきたい場所です。

コメントを残す