最近色々な機器の内蔵バッテリーが劣化膨張して交換することが多いです。。
今回は以前メインマシンとして使っていたMac Book Pro。
発売はMid 2014モデルなので2014年。なんと9年前!
スペックはCPU:Core i5 2.8GHz / メモリ:8GB / SSD:512GB / 13.3インチ / Mac OS 11.7.3
スペック的には映像関係はきついけどその他はまだまだ現役で使えます。
ただしバッテリーはどうしようもなくて裏面パネルが膨らんで、、タイピングをするとガタガタする(笑)
どうしようか、、バッテリーの交換をするといっても業者に頼むと2万円ぐらいはするし、、中古市場で2〜3万円で売られているものをその値段で直すのもどうかねぇ。。。
ということでお馴染みの「自分で交換する」ことにしました(笑)
目次
まだまだ現役Mac Book Pro Mid 2014、バッテリーが爆発しそうです!
今はM1 Mac Book Airを使っていますが、これになる前は7年ほどMac Book Proを使っていました。
スペックはCPU:Core i5 2.8GHz / メモリ:8GB / SSD:512GB / 13.3インチ / Mac OS 11.7.3
今でもまだ通用しそうなスペック?
映像関係の編集はきついけどそれでも文章の編集ぐらいなら普通にこなせます。
実際問題普通に使えます(笑)
更にこのMac Book ProはM1 Macではできない重要なミッションが。。
インテル製CPUの時に搭載されていたBoot CampでWidows10が使えるのです!
つまりOSを切り替えてWINDOWSパソコンとしても使っているのです(笑)
そんなMac Book Proですがさすがに10年近く使っていると不具合が。。。
それは、言わずと知れたバッテリー問題。
バッテリーの持ちというよりもどうやらバッテリーが膨張してバックパネルが膨張、タイピングするとがたつくのです。。
4隅にゴムの足がついていますが、真ん中が膨張しているので4つの足のどれかが必ず浮くことになってしまっているのです。
今中古市場でこのモデルは2万円〜3万円ぐらい。
バッテリー交換をするとおそらく業者に出すと2万円はかかります。
うーん、修理をするにしてもそこまでどうしても必要か?(笑)
でも使いたしいし、、、
このまま使うと更にバッテリーが膨張して、、爆発する?(笑)
爆発しないにしてもきっとトラックパッドとかを圧迫して使えなくなりそう。
仕方がない自分で交換しよう!(笑)
スマホやタブレットに続いて今度はノートPCを分解してバッテリーを交換することにしたのでした。
Mac Book Proのバッテリーを交換しよう!でも意外とバッテリーがデカくて高かった
さて、このPCのバッテリーはいくらぐらいか調べてみると。。
安くて6000円ぐらいから。
さすがにでかいしモデル限定なのでそれなりにするのですね(笑)
まぁこれで直るんならまぁいいか。
ポチ!
シリコングリスはせっかくバックパネルを開けるんだからGPUのグリスでも塗り直しておこうか、、と思ったので購入したのですが、結局途中で面倒になって使用せず(笑)
バッテリーはなんか相当大きい。
スマホとはわけが違う。
中身はバッテリーと工具類。
ご丁寧にPCの下に敷くシートとラテックス手袋まで付いていました。
さて、気合を入れてやるか!
1.準備をして作業開始!
さて作業開始!
バッテリー交換作業についてはYouTube動画でも大体予習したのですが、実際に分解するときはこのサイトを参考にしました。
HP掲載のモデルは一年新しいモデルですが基本はさほど変わらず。
いつもの通りネジを無くさないようにネジの位置の写真を印刷して両面テープを貼り助けておきます。
それぞれの場所で種類の違うネジが使われているのでしっかりわかるようにしておきます。
さて開始!
2.底ケースを外す
10本のネジを外して後ろのパネルを開けます。
既にかなりの力で底ケースがバッテリーで押されていたのでネジを外すだけでポロッと取れました(笑)
バッテリーがぷっくりと太ってる(笑)
しかもCPUファンが埃で汚い!
仕方がない掃除をしよう(笑)
本来は黄色のマークした部分に、、、
そこケースのマークしている金具がポチッとはまるはずなのですが、既にバッテリーの押されて外されていました。
組み上げるときはこの辺を押してポチッと固定する必要があります。
3.バッテリーコネクターを慎重に外す!
まず初っ端に危険な作業がやってきます。
電源ソケットを外します。
保護カバーが貼ってありますが、注意!ってマークがあります。
まさにここでバッテリーから電源が供給されます。
ということは、、ショートするとバッテリーが爆発する?
もしくはロジックボードが壊れる?
どのみち一番慎重に作業をしなければなりません。
裏蓋を開ける前に当然のことですがバッテリー容量は3%以下にしてほぼ自然放電状態にしておかなければなりません。
シールを剥がすとその下には電源基盤があります。
ちなみにこれはバッテリーと一緒に交換されます。
ちょっと緊張しながらプラスティックのヘラでソケットを上にポンッ!
外れた後は下のソケットはテープで保護しておきます。
これからバッテリーを剥がす作業の時にまかり間違ってとジックボード側のソケットに接触したりすると壊れちゃいますからね。。
念には念を入れて。
4.右側スピーカーを外す
さてここからはバッテリーを外すのに邪魔になる部品を取り外します。
ロジックボードに固定されているネジを2箇所外してカバーを外します。
次に下に現れたロジックボード上のソケットから出入力ボードコネクターをまっすぐ引き上げて外す!
外れた!
でもこれを外すのが目的ではなく、その下に隠れているコネクターを取りたいので外しただけなのでした。
先ほどの右隣のコネクターを外すと下にスピーカー用のコネクターが現れるのでそれを外します。
外れた。
下から押し上げる形で外すと良いです。
スピーカーユニットの3つのネジを外します。
こんな形で外れます。
スピーカーとワイヤー、コネクタの一体です。
5.左スピーカーを外す
右と同様に左のスピーカーも外します。
さっき一回外しているので大体外し方はわかる。
はずれた。
でもって、スピーカーユニットの3つのネジを外します。
ちょっと一部筐体に干渉している部分があるのでうまーくすり抜けさせてユニットを取ります。
6.難関!バッテリーを取り外す
お手本ではスピーカーユニットを取り外した後、トラックパッドのケーブルを取り外すことになっているのですが、2014Midモデルではそのケーブルが別の接続方法になっていてバッテリーとは干渉しないので取り外す必要はありませんでした。
ということで最難関のバッテリーの取り外しをします。
何しろ両面テープでガッチリと固められていますからねぇ。。(笑)
なんでこんな仕様にしたんだろう?
バッテリーをベキッと引っぺがす前の一つだけビスでバッテリーユニットが固定されていますのでそのネジを外しておきます。
お手本にしたHPはこのバッテリーと筐体を引っ付けている粘着テープの剥離剤を売っているメーカーなので(笑)もちろん自社製品を使って解説しています。
確かに溶剤を使えば楽なのですが、別になくてもできます(笑)
使うのは、、ドライヤー!
ドライヤーでバッテリー部分を温めます。
バッテリー部分と言ってもできればバッテリーの引っ付いているアルミの筐体部分を温めるようにします。
手で触ってあっちっちになるぐらいだと温めすぎなので手で触れられるぐらいがちょうど良いでしょう。
まぁゆっくり筐体のアルミが温まるぐらいをしばらく繰り返して、、いざひっぺがします!
バッテリー付属のプラスチックのヘラを挿入してうーーーん、、、みしみしみし、、、バキ!(笑)
ゆっくり粘着テープを剥がしていきます。
スマホに用いられている粘着テープと違って粘性はそれほどない感じです。
ゆっくりとヘラを挿入していくとパリッパリッと剥がれていきます。
まず一番右側のバッテリーが剥がれました。
ここでもう一度ドライヤーで今度はバッテリーを剥がした下のアルミ部分を熱しておきます。
アルミは熱伝送高いですからね〜
次はそのお隣を剥がします。
ベリッ!よし剥がれた!
意外と簡単に剥がれました。
Ipod Touchとかバッテリーを剥がしたらそりゃもうバッテリーが変形しましたからねぇ(笑)
それに比べたら意外と簡単に剥がれてくれました。
次は逆側も同じように。。。
とりあえず両脇の4枚が剥がれました。
さて、真ん中の一番でかいバッテリー二つを剥がします。
筐体を温め直しながらゆっくり剥がしますが、何しろ接着面が広いのでそれだけしっかり引っ付いています。
プラスチックのヘラを二つ駆使してうーーーーんと剥がしていきます。
もう力技です。
意外と力技得意なんです(笑)
ベキッ!!
よし、剥がれた(笑)
もうここまでくれば同じように最後の一枚を外します。
というわけで古いバッテリーが取り出せました。
新しいバッテリーと比べてみると、、いかに太っているかがわかります。
厚みなんて倍になっちゃってますよね。。
そりゃそこパネルを押しちゃいますよね。
7.新しいバッテリーを取り付ける
筐体に残った粘着テープを少しクリーニングして新しいバッテリーを取り付けます。
ついでにクリーニングしたCPUファンもきれいになっていることがわかりますよね(笑)
綿棒とかピンセットとかを使って結構苦労しました(笑)
さて、バッテリー取り付けの際の位置として気にしなければならないのは何と言っても右端のネジの部分。
ここずれちゃうと大変です(笑)
ネジはないけれど下側のプラスチックでできているネジ穴を筐体にピッタリくっつけるとちょうど良い感じになります。
あとはバッテリーがしっかり筐体にはまっていることを確認しておきます。
位置がわかったら取り出して裏面の粘着シートを剥がして筐体と接着!
8.スピーカー、ロジックボード、最後に電源コネクターを接続
バッテリーを貼り付けたら後は取り外した逆順で取り付けていきます。
まずは電源ボードのネジを閉めて筐体に固定しておきます。
・左スピーカーユニット
・右スピーカーユニット
・出入力コネクターとカバー
を順番に接続していって、、、
そして、、
最後に電源コネクター
一応ここ電気が来ているので接続を間違えるとロジックボード逝っちゃいます(笑)
慎重に、、、パチッ!
よしできた!
底ケースを取り付けて完成!
電源ON!
動作確認OK。
ここまで準備からPC内部のクリーニングなども入れて作業時間はたっぷり2時間ほどでした。
バッテリーメーカーの説明書き
バッテリーメーカーの取扱説明書には以下のことが書かれていました。
バッテリーの取り付け説明ではありませんあくまでバッテリーとしての取り扱い説明書なのでこれを見ただけでは取り付けはできません(笑)
「メーカー添付の「ノートパソコン用バッテリー取扱説明書」」
”ノートパソコン用バッテリーを安全に正しくご利用頂くために、本マニュアルをよく読み正しい操作を行なってください。
●バッテリー交換で、パソコンの故障を防ぐための注意事項(重要)
1.交換の前に、パソコンから全ての電気を遮断して下さい。
(1)静電気を除去する:除電の方法については、室内の壁を触るのが最も効果的です。(大抵の壁は静電気の除去に向いています。)なお、静電気体質の人は、2~3秒
長めに触れることをお勧めします。
(2) パソコンから、電源ケーブルをはじめ、接続されている全てのケーブルを抜いて下さい。
(3) パソコン本体の電源を、完全に落としておいて下さい。
2. パソコンやバッテリーに液体が触れないように注意して下さい。
液体がPCの本体やバッテリーに触れないよう、近くに飲料水を置いたり、濡れた手で行わないよう注意して下さい。
3.本マニュアルをよく読んだ上で、作業は慎重に行って下さい。
難しい場合は、無理に進めずに、方法をネットで調べる、パソコン業者に依頼する、などの方法をとって下さい。
●最初にバッテリー使用する時の注意事項(重要)
初めて使用する際は、バッテリー残量を3%になるまで放電し、その後完全に充電して下さい。
最初の使用においては、0%から100%に充電されるまで40分〜60分かかりますが、正常な現象ですのでご安心下さい。
初めてバッテリーを使用する際、充電時にバッテリー残量が100を示すが、使用を開始すると即座に残量%となってしまうという症状が現れる場合があります。この場合、ノートパソコンをスタンバイモードにした状態でバッテリーを0%まで放電し、その後充電することにより解決されます。ごの方法でも解決しない場合は、当店までご連絡下さい。
●バッテリーの故障・寿命の低下を防ぐための対策
1.通常の方法でパンコンを使用している時に、バッテリー残量が3%まで低下したら、速やかにパンコンをシャットダウンするかバッテリーを充電して下さい。決してバッテリー残量が0%になるまで使用しないで下さい。
2.2ヶ月以上バッテリーを使用しない場合は、バッテリー残量を50%以上に充電した状態で保管して下さい。
(50%~70%までがベストです。保管中に、50%を下回ることが無いようご注意下さい。)
3.2日以内に充電がなくなった場合、再度満充電を行って下さい。放置した場合、バッテリーの破損に繋がります。
●バッテリーの故障が考えられる場合の対処方法
1.バッテリーが全く充電されない場合や、満充電されない場合、アダプターが適合していない可能性もありますので、アダプターを替えて充電を行って下さい。
●安全な使用のための警告
充電中、あるいは放電中のバッテリーをノートパソコンから取り外さないで下さい。
バッテリーを長期間使用し、性能が著しく低下したら、火災の恐れを避けるために、パソコンから取り外して下さい。
異常な臭気を感じた場合や、アルカリ物質もしくは電解質の漏えいの危険性がある場合は火器から離して下さい。
使用済みのバッテリーは有害物質を合んでいるため、必ず各自治体の廃棄方法に治って処理を行って下さい。その際、金属端子部にセロハンテープなどの絶縁テーブを貼り付けて、回路がショートするのを防いで下さい。
●リチウムイオン電池を長持ちさせる方法
各メーカーが発表しているリチウムイオン電池の寿命は、300サイクル(完全放電→満充電)
で約70%~80%、500サイクルで約50%~70%となっています。バッテリーの劣化の速度を遅らせ、寿命を少しでも伸ばすには、以下のポイントが重要となります。
1.満充電を避ける
バッテリーはほぼ100%に近い満充電状態に常時保持されたり、細かい充電と放電が頻繁に行われたりするのが苦手です。バッテリーを使わなくても劣化は進みますが、満充電の状態は最も早く劣化します。過度な充電は避けましよう。
2.定期的なサイクル使用する(放電と充電を繰り返す)
1〜2ヶ月に一度の割合で、バッテリー残量が3%になるまで一旦放電→完全に充電→再度放電、のサイクルを、数回繰り返して下さい。
3.高温を避ける
リチウムイオンバッテリーは高温に弱いので、高温になる車内に放置したりすると一気に劣化が進みます。できるだけ涼しい場所に保管して下さい。
4.保管に気を付ける
バッテリーは保管されている間にも自然放電や劣化が発生します。
バッテリーを長期間使用せずに保管するには、充電残量が50%以上の状態でバッテリーを取り外し、涼しい場所に保管して下さい。(50~70%がベストです。保管中に50%を下回らないようご注意下さい)また、3~6ヶ月に1回程度は100%近くまでの充電を行い、その後再度50%以上の状態で、再度保管するようにして下さい。”
まとめ
9年前に購入したMac Book Pro Mid2014。
バッテリーの膨張でタイピング時にカタカタするので思い切ってバッテリー交換をしてみました。
まぁ意外とできちゃうものだと思いますが、慣れない方は自己責任で。。
とりあえずまた交換する時のために備忘録として記録しておきます。
スペック的にもまだまだ使えるPCなのでWINDOWSマシンとしてももう少し使っていこうと思います。
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