先日オールドレンズヘリオス「Helios-44M-4-58mm」でぐるぐるボケ写真を撮ってみましたが、同時に中古カメラ屋さんで見つけたオリンパス(Olympus)OM10 4000円!の試写を兼ねて桜の花を撮ってみました。
この前から時差があるのは、、、現像に時間がかかったからです(笑)
そうなんです。
デジタル写真はその場ですぐに確認できるのですが、フィルム写真は「現像」をしなければならないのでちゃんと写っているのか出来上がってくるまでドキドキものなんです。
現像が上がってきて「あ!!露出が〜」とか「ピンボケだ〜」なんてざらにありましたからね、、
現像してみなければうまくいったかわからない不自由さは以前は当然でしたが、現代では逆にワクワク感が持続すると考えればフィルム写真も結構楽しめます。
目次
オールドレンズを買ったり、フィルム写真機を買ったり、、
最近デジタルカメラはくっきりはっきり写るし、何も考えなくてもちゃんとそれなりに映るしとっても良いわけですが、なんか物足りない。。
スマホで良いんじゃない(笑)とiphone8plusを使い始めてから思い始めました。
思い起こせば中学生の頃友達がキャノンAE1とかPENTAX MEとかの一眼レフを使っていて、とても羨ましかった記憶がありますが、それから特に興味を持つことなく、、あれからうん十年!
なんに因果かNEX-7の電子ビューファインダー用のMicroOLEDを開発することになり、それから何故か急に一眼レフで遊ぶようになってしまいました。
まぁ苦労した記念品と言いましょうか、やっぱり愛着があるんですね。
散々文句を書いていますが、まぁなんでそうなったかは身をもって体験してわかっていますから(笑)心残りと言うべき愚痴になってますね(笑)
まぁそれは良いとして、色々といじって知識が増えるにつれ、どうやら昔子供の頃にできなかった憧れが蘇ってきたようで、昔買えなかったカメラを使うようになったのです。
今じゃ二束三文ですからね(笑)金がかからなくて良いです。
PENTAXって私の中では子供の頃の憧れのブランドでしたから
なんとなーくPENTAXのカメラを衝動買いして、そこからレンズ集めに拍車がかかりこうなってしまいました。
さらにさらに!
レンズがあるならフィルムカメラも面白いじゃん!ということで、、
PENTAX MZ-3を買ってみたり、、
とうとう子供の頃に欲しかったPENTAX ME Superなんて買ってみたり(笑)
子供の頃の夢が今現実のものに(笑)
まぁあくまで写真家になりたかったわけではなく、メカニカルな操作とか写り込んだ独特な表現が好きなだけなのですが。
G.ZUIKO 50mm F1.4というレンズ
初めて購入したオールドレンズがこの「G.ZUIKO 50mm F1.4」でした。
コンパクトなのに開放F値が1.4ととても明るいレンズで、OM2からのオリンパス一眼レフのフラッグシップ用の標準レンズだったレンズです。
詳細は下記のサイトに解説があります。
現代のデジタル一眼レフ用の開放F値の小さなレンズは高いし大きい。
数千円で楽しめる標準レンズとしてはとても良かったわけです。
ただ、最近このレンズの出番も少なくなったので売ってしまっても良かったのですが、何故か逆にこのレンズが普通に使えるオリンパスのフィルムカメラが欲しくなったわけです(笑)
Olympus OM10というカメラ
レンズを活かすために購入したのがこのカメラ「オリンパス OM10」です。
オリンパスが1979年に発売した廉価版の一眼レフカメラ。
絞り優先AEの初級機で、レンズの絞りをカチカチと設定して(もちろん)マニュアルでピントを合わせれば、後はシャッターを切るだけ。
シャッター速度はカメラがオートで決めてくれます。
ただし!ちょっとオーバー露光気味に、、アンダー露光気味に、、ということができないのが残念です。
しかし!アクセサリーの「マニュアルアダプター」を取り付けるとシャッター速度を自分で決めることができて、フルマニュアルで撮影できるようになります。
そうすれば、ファインダー内の露出計の表示を見ながら絞りとシャッター速度を調整して+1EV,-1EVとか設定できるようになります。
ちょっと面倒ですが、、、
もともとOM-1のファインダー修理用にOM-10のジャンクを探していたのですが、たまたま行った中古カメラ屋さんにマニュアルアダプター付きで4000円で売っていたので購入。
今回G.ZUIKO 50mm F1.4とめでたく合体させて試写してみました。
フィルム室のモルトが劣化しているようで、現像所からは「光線被り」の指摘が添付されて戻ってきましたが、まぁざっとみたところあまり気にならないです。
部品取りように買ったつもりだったのですが、このまま使ってみようかと思っています。
OM10の残念なところ
この時代のカメラとしては小型軽量でクラシックカメラとしてかっこいい(笑)
標準では露出補正ができないなど問題はありますが、個人的に一番困るのが「最高シャッター速度が1/1000」であること。
この時代だと限界だったと思いますが、実際に使ってみると晴天でISO100 のフィルムを入れてf1.4なんて露光オーバーになっちゃいます(笑)
もっとも、「G.ZUIKO 50mm F1.4」ではF2.8ぐらいからかっちり解像し始めますから、開放f1.4で撮ることもないのですが、その時はNDフィルターでも使わないと無理っぽいです。
まぁ二段分ぐらいは減光しないと晴れた日でf1.4は使えそうにありません。
その不自由なところも古いカメラ攻略としては結構面白かったりするので(笑)欠点といえば欠点ですし、お遊びと言ってしまえばその通りです。
OLYMPUS OM10+G.ZUIKO 50mm F1.4で桜を撮ってみた
前回はオールドレンズヘリオス「Helios-44M-4-58mm」を使ってぐるぐるボケを作って遊んでみましたが、今回はフィルムカメラOLYMPUS OM10とその当時の標準レンズG.ZUIKO 50mm F1.4の組み合わせを試してみました。
この時代はもう少しごっつい感じのカメラなのですが、非常にコンパクトでスマートな感じです。
レンズにはなんちゃらコートとかはないので、一応フードはHAKUBAのメタルフードを装着。
場所は自宅の近くの桜並木。
田舎なので長閑なところです(笑)普段から地域住民ぐらいしかいませんが、ここでも新コロ騒動でさらに人手が減りました(笑)
デジタルカメラ写真とフィルムカメラ写真の違い
前回ヘリオスで撮影した写真で比較してみました。
iPhone8Plusで撮るとこな感じ。
同じ場所を「Helios-44M-4-58mm」とデジタルカメラNEX-6との組み合わせで撮るとこんな感じになって、周辺が若干円形上にボケています。
同じ場所をOM10を使ってフィルム写真を撮ってみるとこんな感じになります。
デジタルと比べると少し色が淡い感じがしますが、もしかしたらレンズの特性なのかもしれません。
色の濃淡の違いを別にしても、なんとなくフィルム写真の方が自然な感じに見える気がします。
背景の色がすこし淡くてちょこっとレトロ感があって雰囲気は良いです。
写真としてはもう少し背景を整理してと言われそうですが(笑)一応手前の花が一番綺麗に見える気がします。
個人的にはこれが一番好きですね、、、なんか腕が上がった感じがして(笑)
もう少し絞ってみると、、
もう少し全体がくっきりしてきますが、f2.8の方が個人的には好きです。
これも花の部分は解像していますが、バックの川の部分がなんとなくレトロ、、滲んでいるというか、、
自然の風景を撮影した場合は全体的にフィルム写真の方が光と影が均質化して目で見た感じと同等の自然な感じがする気がします。
HELIOSのようにバックが点光源でもグルグル回るわけではなく(笑)自然な感じにボケてくれます。
なんか急に腕が上がったような気がします(笑)気のせいか、、、
もう少し絞ると、、
もう少し解像してきました。
まぁこれは後は好みですね。
ただ、フィルム写真はその場で確認できないので(笑)どの程度背景が解像してどんな雰囲気の写真になったかわかるのが後日(笑)
意外とそのワクワク感も人の感覚にあっていて面白いのかもしれません。
現代は時間の流れが早すぎます。
まとめ
フィルムカメラ「OLYMPUS OM10」とオールドレンズ「G.ZUIKO 50mm f1.4」を使って試写してみました。
古いカメラなので若干光がフィルム室に入り込んでいるようですが、その当時の標準の組み合わせの合体ですから撮れた写真のバランスはとても良いです。
今更ながらですが、最近のデジタルカメラは画素数競争ではっきりくっきり細部まで写るようになりました。
今になって昔のフィルム写真を見てみると、想像以上に綺麗に写りますしむしろなんか一段写真が上手くなったような錯覚に陥るぐらい印象深く目に優しい(笑)写真になります。
やっぱり人間にはデジタル処理されたものよりもアナログが心地よいのでしょうかねぇ、、
ま、それは好みですけどね。
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