既にデジタルカメラ全盛になってフィルムカメラも過去の遺物になってしまいましたが、最近妙にオールドレンズとか古い物への興味が増して来まして、ついに!フィルムカメラを買ってしまいました。
一昨年PENTAX K-S2を購入してPENTAX Kマウントの単焦点オールドレンズなどのレンズがありますので、自ずとPENTAXのフィルムカメラです。
遡ることうん十年前に中学生の頃友人の持っていた「PENTAX ME」が羨ましくて、もしかしたらその頃の記憶がフィルム一眼レフへの憧れの原点になっているのかもしれません。
とはいうものの、流石にマニュアルフォーカスでは使いにくいので(笑)オートフォーカスのものを探していたところ、ヤフオクでAFレンズ込みで1万円程の出費で本体二台とレンズ4本を手に入れることができましたのでレビューしてみたいと思います。
目次
ヤフオクで「PENTAX MZ-3」を落札
古いカメラですので動作するかどうかすらわかりません。
とりあえず動く本体とそれなりのレンズが欲しかったので、ヤフオクで二つほど落札してみました。
PENTAX MZ-3とTAMURON AF ASPHERICAL LD 28-200mm F3.5-5.6 271D セット
6250円(送料込み)
「フィルムカメラ東京」というところが出品していたもので、一応専門業者さんのようなので本体は問題なさそうです。
到着後確認したところ、本体の動作は問題なく、露出計などや各ボタン、セルフタイマーや巻き上げ巻き戻しも問題なく完動品でした。
ただし、レンズの曇りが少し気になるところで、オートフォーカス動作はしますが、全体的にソフトフィルターをつけたような描写です。
ちょっとこれは使えないかなぁ、、中玉が曇っているようなので、もしかしたらこれを清掃すれば復活するかも?と思いつつ面倒なので放置することにしました(笑)
PENTAX MZ-3とレンズ3本
4180円+送料901円
レンズと状態は、、
smc PENTAX -FA 28-105mm f4-5.6 (Power Zoom) 中玉にカビあり
smc PENTAX -FA 70-200mm f4-5.6 全体的に中玉が白く曇っている
smc PENTAX -FA 28-70mm f4 光学系はクリア
70-200の望遠はTAMRONのレンズと同様に全体的に曇りが出ていますが、それ以外は使えそうです。
smc PENTAX -FA 28-105mm f4-5.6はなんと電動ズーム!
ものすごい音がしますがこれも動作します。ただし、、、重い!(笑)
というわけで、通常は28-70を使用して必要に応じて単焦点レンズを組み合わせる使い方をするのが良さそうです。
想像ですが、これはリサイクル業者さんの出品のようです。
動作未確認ということなので、まさに賭けで落札してみたのですが、到着したものを確認してみると、、意外に本体の基本動作は問題なしです。
ファインダーの接眼部分の部品やフラッシュ接続部のカバーがなかったり、裏面の時刻表示が動作しなかったりしますが、基本動作は問題ありません。
しかも!純正の革製のカメラケースと純正ストラップ付き!
まさに昔のカメラが一式揃ってしまいました
結局はじめに落札したものをベースにしてレンズを組み合わせて1セットできちゃいました。
あまった本体は故障した時の部品取り用に保管しておくことにします。
総額約1万円です。
フィルムAFカメラシステム完成!
若干色があっていないのはご愛嬌、、スペアにした本体は黒だったのですが、日付表示が壊れているので仕方なくこちらをメインすることにしました。
とりあえず、これで望遠域を撮ることもないので、完動品のこのセットと、マニュアル単焦点28mm, 35mm, 50,,のPENTAX Aレンズを使うことにします。
もちろん今回購入したフィルムカメラは「35mmフィルム」カメラなので(笑)、当然単焦点のそのままの画角が使えます。
単焦点レンズは、フォーカスはマニュアルですが、このレンズも絞りリングをAモードに入れておけば、Aモード、Pモード、Tvモードが使えますので便利です。
PENTAXのレンズはこの時代のものでもずっと使い続けられるところがすごいところです。
これが一番大きさ的にしっくりきます。おそらくこのレンズをつけっぱなしです。
レンズの状態も良いし、普通に使えるセットになりました。
ちょっと変わり種のPENTAX 28-105 電動ズームをつけるとこんな感じですが、何しろレンズが重い、、、
重量バランスがとれません(笑)
電動ズームはネタとしては面白いんですけど、駆動系が重くなっちゃったんでしょうね。
PENTAX AF フィルム一眼レフカメラ MZ-3というカメラ
1990年代からオートフォーカスが主流になっていましたが、既に今と同じようなコマンドダイヤル方式の操作性を持つカメラが一般的になっていました。
そんな中でもちょっと変わった操作系を持つカメラがこの「PENTAX MZ-3」です。
仕様
形式 |
35mmフィルム一眼レフカメラ |
シャッター |
B、1秒〜1/4000秒(マニュアル時) 30秒〜1/4000秒(プログラム時) 電子式 縦走り金属幕フォーカルプレーンシャッター |
露出計 |
TTL分割測光 TTL中央重点測光 TTLスポット測光 |
AE |
絞り優先AE シャッター優先AE プログラムAE |
ファインダー |
視野率約92% 倍率約0.8倍 |
レンズマウント |
PENTAX KAF2マウント |
使用電池 |
リチウム電池CR2 x2本 |
発売年 |
1997年 |
プログラムオートでお手軽に撮影から絞りリングを使ったメカ操作系を残した撮影までこなすオールラウンダー
操作系は今の一眼レフカメラに近いです。
基本的な操作はシャッターダイヤルとレンズの絞りリングで操作します。
シャッターダイヤル「A」+絞りリング「A」
→今のPモードです。
全自動モードでその時の露出から最適な絞りとシャッター速度が選択されます。
シャッターダイヤル シャッター速度+絞りリング「A」
→今のTvモードです。
シャッター速度に合わせた絞り値をカメラが判断して絞りが決定されます。
シャッターダイヤル「A」+絞りリング 希望の絞り値
→今のAモードです。
希望の絞り値を選択すると、その絞りに合わせてシャッター速度が選択されます。
ほとんど現代のカメラと同じような操作系ですね。
露出は左側のダイヤルで設定
一方露出補正はというと、左側に露出補正ダイヤルがありますので、そこで補正ができます。
とはいうものの、デジタルカメラに慣れてしまっているので、ちょっと撮影して露出を確認してから補正する、、とか、ミラーレスカメラのように見ながら露出を補正するなんていう芸当がフィルムカメラではできないので(笑)あくまで補助的に使うしかなさそうです。
そう考えると、昔ってこの補正ダイヤルをどんな基準で操作していたのか気になるところです。
露出計を使うか、ほとんど「感」の世界ですね。
一応AFの領域指定もあります。
今のデジタル一眼レフのように「ここにあってますよ〜」という赤い点は発光しませんので、だいたいこの辺、、というアバウトさです(笑)
レンズ横にはMFとAFの切り替えスイッチがついています。
AFが言うことを聞かない時はMFに切り替えて合わせる必要があります。
今ほどインテリジェントではないので、基本はAFでもどうしてもピントを合わせたいところに合わない時はすぐに切り替えられます。
さて、これでちょっと試写してみました。
試写の結果は以下の投稿をご参照ください。
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