フィルム一眼レフカメラ PENTAX MZ-3 がやって来た! フィルム写真って確かにこんな感じだった!ノスタルジーを感じるフィルムの世界

PENTAX 50mm f5.6 1/90
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前回何を血迷ったかどうしてもフィルム写真機が欲しくなって、PENTAX MZ-3を購入してしまった件をご報告しました。

で、実際に試写してみると、、予想以上に良く写ります。

最近のデジタルカメラははっきりくっきり写って、それが故に細かい歪みや色ズレなどが気になるのですが、フィルムカメラは少ししっとしした感じで、「フィルム写真の画」が出てきますので、それ以上でも以下でもないのです。

歪みとか、色ズレとかが気になる以前に、それは「写真」の世界です。

そういえば、昔の写真を整理していると、ちょっと滲んでいたりしてこんな画だったなぁ、、という「写真」が取れます。


フィルムですから現像作業が必要です。

デジカメはメモリカードを読み込めばPCに取り込めますが、フィルムは現像所に出さないといけません。

現像料とプリント代、CDROMにデータを焼いてみたりと結構お金がかかるんです。

今回は、ビックカメラのフジカラーの機械で現像とCDROM化だけお願いしました。

時間は1時間ほどでフィルム1本1000円で出来ます。

他にもコダックの現像所に委託することもできて、ほとんど同じ料金でプリントまでついてくるのですが、3日ほどかかります。

どちらを選ぶかはお好みです。

PENTAX MZ-3で撮影した「写真」とSONY RX100 M3で撮影した「画像」を比較する

デジタルカメラ(SONY RX100 M3)で取得した画像はJPEG撮って出しで調整はしていません。

フィルム画像のデータもデジカメで撮ったデータも少しだけ水平だけ調整しています。

使用フィルム:FUJICOLOR SUPERIA X-TRA400

ISO400の標準的なフィルムです。

というか、今では種類も限定されてきていますので、選びようがないのです(笑)

デジカメの世界では、ISO1600とか3200とかはてまた12800とか、、とてつもなく高感度になってきていますが、フィルムの世界はISO400と控えめです。

ですから暗い場所はやはり苦手で、デジタルカメラに慣れきってしまうとなんとなく感度が足りなくてシャッター速度が遅くなりがちですが、これも慣れでしょう。

今回はRX100 M3もISOは400に固定して比較してみました。

近くのお稲荷さんで比較

フィルム感度がISO400なのでデジカメの感度も同じに設定しました。

フィルム用の望遠レンズの画角ははっきりとはわからないのでおよそです。

f値はレンズがf4スタートなので、レンズの解像度が良好なf5.6とf11で比較しています。

比較機材とレンズ

デジタルカメラ代表
本体&レンズ:RX100M3 24-70mm (ビルトイン)

フィルムカメラ
本体:PENTAX MZ-3
smc PENTAX -A 1:1.4 50mm (単焦点レンズ)
smc PENTAX -FA 28-70mm f4
smc PENTAX -FA 28-105mm f4-5.6 (Power Zoom)(中玉に少しカビあり)
smc PENTAX -FA 70-200mm f4-5.6(レンズ内曇あり)

50mm f5.6で比較

RX100R3 50mm f5.6 1/500

RX100M3 50mm f5.6 1/500

PENTAX 28-70 50mm f5.6 1/60

PENTAX 28-70 50mm f5.6 1/60

PENTAX 28-105 50mm f5.6 1/90

PENTAX 28-105 50mm f5.6 1/90

PENTAX 50mm f5.6 1/90

PENTAX 50mm f5.6 1/90

不思議なのですが、光のバランス的にも一番下のPENTAX MZ-3 + 50mm単焦点レンズの組み合わせが周りの光の濃淡を含めて綺麗に描写出来ています。

一番バランスが悪いのはRX100 M3ですね、、マルチ採光にしているのですが、20年前のフィルムカメラの方が綺麗に写るとは、、

フィルムで撮影した3枚の写真では白飛びが激しい訳でもなく、かといって黒が潰れている訳でもないのですが、デジタルカメラであるRX100 M3では白飛びが出ているし黒は潰れているし、、これはRAW現像をすれば調整できますが、フィルムはそんなこともなくごく自然な風景としてみることが出来ます。

これは意外です。

50mm f11で比較

同じ風景をもう少し絞り込んで写して見ます。

RX100R3 50mm f11 1/80 ISO400

RX100M3 50mm f11 1/80 

PENTAX 28-70 50mm f11 1/15

PENTAX 28-70 50mm f11 1/15

PENTAX 28-105 50mm f11 1/30

PENTAX 28-105 50mm f11 1/30

PENTAX 50mm f11 1/20

PENTAX 50mm f11 1/20

これもPENTAX MZ-3と50mm単焦点レンズが一番綺麗に見えます。

MZ-3で撮った写真はF5.6からf11に絞ったことで被写界深度が深くなって手前の木もピントがはっきりしています。

一方RX100 M3で撮った写真は特に変化なし、、光の濃淡も同じように破綻しています。これって、、フルサイズと1インチセンサーの違いでしょうか、、

これだけの違いが出るのであれば、PENTAX MZ-3と50mm単焦点でf1.4かf1.8ぐらいまで絞りをあければお稲荷さんだけにピントを合わせて前後の木をぼかして少し変わった写真も撮れそうですね。

70mm f5.6で比較

同じ位置から今度は70mmにして比較してみます。

RX100R3 70mm f5.6 1/400

RX100M3 70mm f5.6 1/400

PENTAX 28-70 70mm f5.6 1/60

PENTAX 28-70 70mm f5.6 1/60

PENTAX 28-105 70mm f5.6 1/180

PENTAX 28-105 70mm f5.6 1/180

PENTAX 70-200 70mm f5.6 1/125

PENTAX 70-200 70mm f5.6 1/125

これも光のバランス的にはRX100 M3は完敗です。光の濃淡が激しいところは不得手のようです。

個人的に一番バランスが良いと感じるのは28-70のレンズで、光の当たっているところと暗いところのバランスも良いし、祠近辺のピントのあっているところと手前の木のボケ具合のバランスも良いです。

28-105もほぼ同じ感じなのですが、今ひとつピントのきている祠のところのクリアさが足りないような気がします。

70-200のレンズはそもそも曇っているので(笑)その曇りが写真にも出ちゃっていますね。それを味と言うべきかNGと言うべきか、、(笑)

そもそもソフトフィルタでぼかすという手法もあるぐらいだからちょっとぐらい許しても良いかも?まぁ出番は少ないでしょうけど。

最後に、、

フィルムカメラはデジタルカメラのように撮影データが残りません。ですので、、ぜーんぶ紙で記録です(笑)

比較をする気がなければそんなことは普通しませんけどね(笑)

まとめ

並べてみると意外でしたが、RX100 M3は順光で光が当たっているところは白飛びするし暗いところは潰れるし散々で、RAW現像でもして救済が必要なレベルです。

その点PENTAX MZ-3では光のバランスといい前後のピントのボケ具合といい適当に撮った割には綺麗に写ります。

これってもしかしてフルサイズと1インチセンサーの違いでしょうかね。

一番安心してみることができるのは、50mm単焦点のレンズを使ったフィルム写真です。

やはりフルサイズ単焦点のフィルム写真には敵わないということでしょうか、、

小さな写真をモニターで見てもそれだけの違いはわかりますが、もう少し拡大してみるともう少し差はあって、実はRX100 M3の写真の方がフィルムよりもクリアに写っています。

フィルムの方が少し輪郭がざらっとしているんです。しかし、遠目で見ると露光の違いもあって随分見た目が違います。

ざらっとしていてもその分目に優しいと言うか、落ち着いて見えるのでしょうか。

デジカメで撮った写真は見たそのままを正確に描写しますから、少し工夫しないと味気ない写真になりがちです。

PENTAX MZ-3と単焦点50mmを使った写真はさすが!と言いたくなるほど露出も全体の雰囲気も「写真らしさ」が出ていて良いと感じます。

次は少し暗くなった表参道のショーウインドウを撮った写真で比較してみました。

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