最近のスマホ、性能は申し分ないけれど正直ちょっと大きすぎる──。
メイン端末として iPhone 15 Pro を使っている一方で、ズボンのポケットにサッと入れて使える iPhone 12 mini のサイズ感はいまだに手放せません。
そんな iPhone 12 mini をサブ端末として使い続けて約1年。
ある日突然、バッテリー残量が1%表示のまま電源が落ちるというトラブルが頻発し、バッテリー交換を決意しました。
すでに非正規修理済みの端末だったこともあり、今回は思い切って 自分でバッテリー交換(DIY) に挑戦。
本記事では、自分の備忘録として実際の作業手順はもちろん、激安バッテリーの失敗談、必要な道具、作業時間の目安、失敗しやすいポイントまで、写真付きで詳しくまとめています。
目次
- 1 iPhone 12 miniのバッテリーを自分で交換してみた話
- 2 サブ端末として購入したiPhone 12 mini
- 3 バッテリー劣化によるトラブル発生
- 4 自分でバッテリー交換することにした理由
- 5 iPhone 12 miniを自分で修理する際の注意点
- 6 作業前チェック(必須)
- 7 必要な道具まとめ(チェックリスト)
- 8 参考にした修理手順と過去の経験
- 9 バッテリーと工具選びのリアル
- 10 今回使用したHyuduo 吸盤液晶画面吸盤プライヤー
- 11 バッテリー交換作業開始!
- 12 まずはiPhone 12 miniを開ける!…開かない!(笑)
- 13 奥の手:エタノール投入(取り扱い注意!)
- 14 まずは手順通り、コネクタ周りを外す
- 15 スピーカーユニットを外してバッテリー取り出し準備
- 16 古い粘着剤を取るのが一苦労
- 17 バッテリーを取り出す
- 18 いきなり失敗。安物バッテリーの落とし穴
- 19 仕切り直して再チャレンジ
- 20 収まりOK。あとは組み上げるだけ
- 21 作業時間の目安(実績)
- 22 失敗しやすいポイント
- 23 バッテリー交換後の使用感
- 24 まとめ:DIYは“割り切り”と“経験者向け”
iPhone 12 miniのバッテリーを自分で交換してみた話
メインのスマホは iPhone 15 Pro を使っています。
性能もカメラも文句なしなのですが……最近のスマホ、正直ちょっと大きすぎる。
ズボンのポケットにサッと入れて、
・メールをチェック
・地図を確認
・ちょっとした調べもの
こういう使い方をしたいだけなのに、サイズ感が地味にストレスになることがあります。
そこで活躍しているのが iPhone 12 mini。
コンパクトで軽く、片手操作がしやすいこのサイズ感は、今となってはかなり貴重な存在です。
サブ端末として購入したiPhone 12 mini
この iPhone 12 mini は、約1年前に ヤフオクで3万円ほどで購入しました。
iPhone 12 mini は 2020年発売のモデルですが、Apple製SoCの性能やOSアップデートの長さを考えると、数年経った今でも日常使いではまったく不満のない一台です。
実際、
・メールやメッセージ
・地図アプリ
・Web検索やSNS
といった用途であれば、動作の重さを感じる場面はほとんどありません。
「さすがに古いかな?」と思いつつも、iPhoneは数年経っても普通に使えるというのが正直な感想です。
さらに言えば、iPhone miniシリーズはすでに廃盤。
現行ラインナップではこのサイズ感のiPhoneは存在せず、「ポケットに収まるコンパクトさ」を重視する人にとって、12 miniは今や貴重な存在になっています。
だからこそ、バッテリーを交換して延命して使い続ける価値があるとも言えます。
購入した個体は状態も比較的良好で、購入後すぐに街中の修理屋さんでバッテリーを交換し、サブ端末として運用開始しました。
それから約1年、
・外出時の地図表示
・連絡用の端末
・ちょっとしたネット検索
といった用途で、ほぼ毎日ズボンのポケットに入れて活躍してくれていました。
バッテリー劣化によるトラブル発生
最近どうもバッテリーのもちが悪くなってきた。
小型機種の宿命とはいえ、劣化が目立つように。
さらに、
・突然バッテリー残量が 1%表示
・そのまま 電源がストンと落ちる
という症状が頻発。
これはもう、バッテリー交換のサインです。
自分でバッテリー交換することにした理由
この端末はすでに 非正規修理済みのため、
・「不明な部品」表示あり
・最大バッテリー容量は非表示
という状態。
どうせ正規サポートは受けられないなら……と費用を比較すると、
・Apple正規修理:約14,500円
・非正規修理店:約1万円
・DIY:約3,000円
というわけで、今回は DIYでのバッテリー交換を選択しました。
iPhone 12 miniを自分で修理する際の注意点
・分解した時点で Appleの保証・正規修理は対象外
・正規代理店以外で交換すると
「不明な部品」と表示
最大バッテリー容量が表示されない
実用上は問題ありませんが、理解したうえで作業する必要があります。
作業前チェック(必須)
・データのバックアップを取る
・電源を完全にオフ
・物理SIMが入っている場合はSIMトレイを抜く
・バッテリー残量は20%以下
・作業スペースとネジ管理を徹底
・静電気対策
・半日分の時間と心の余裕を確保(笑)
必要な道具まとめ(チェックリスト)
必須
□ 交換用バッテリー(iPhone 12 mini対応)
□ 画面オープナー(吸盤式)
□ 精密ドライバー(P2 / Y / プラス)
□ プラスチックヘラ・ピック
□ ピンセット
□ ドライヤー
あると便利
□ ネジ管理用テープ or マット
□ エタノール+綿棒
□ 明るいライト
参考にした修理手順と過去の経験
今回参考にしたのは、iFixitのホームページです。
これがなければ開けることすらできなかったでしょう(笑)
以前に iPhone 8 などのバッテリー交換をした経験があり、構造的にも「これならいけそうだな」と判断しました。
バッテリーと工具選びのリアル
バッテリーについて
正直なところ、交換用バッテリーは当たり外れがかなり激しく、ほぼ運です。
というわけで今回はとりあえず一番安いバッテリーを選択。
工具について
・バッテリー付属の工具 → だいたい使える
・iPhoneを開けるためのオープナーだけは必須→付属の吸盤は気休めにもなりません(笑)
ここだけは必ず用意した方がいいです。
今回使用したHyuduo 吸盤液晶画面吸盤プライヤー
以前iPhone8の電池交換した時に購入していました。
業者ではないので(笑)これも安いもので十分。
というわけで、今回使用したのはこれです。
これでもないよりあった方が全然マシでした(笑)
バッテリー交換作業開始!
まずは作業場を整えます(笑)
iPhoneの部品は豆粒どころか、もはやゴミみたいに小さい(笑)
落としたら最後、発見はほぼ不可能です。
というわけで、先に整理整頓してからスタート。

作業環境を整えた状態
オープナーと交換するiPhone12mini、それと今回2000円で購入した激安バッテリーセット(工具付き)です。(これが後々問題になるのでした)

ネジ管理の工夫
iFIXITさんのサイトの写真を流用しつつ、「ネジを外す位置」が分かる画像をコピペ。
そして外したネジは メンディングテープでペタペタ貼り付けて、転がって紛失するのを防止します。

今回使う道具一式
セットの電池と工具を展開して、いよいよ開腹作業スタート!
まずはiPhone 12 miniを開ける!…開かない!(笑)
さて作業開始。
ドライヤーで周りを温めます。触れるか触れないかギリギリ…くらいまで温めて、粘着をやわらかくする作戦。
ここでオープナー登場!
せっせと開けようとしますが……

なかなか開かないディスプレイ
開かない!(笑)
去年一度修理業者で開けているので、わりと楽に開くかと思いきや、これが全然びくともしない。
まぁ予想していたんですが、これは結構骨が折れそうだ…。
格闘すること1時間。
あ、少しパネルが浮いた(笑)
仕方がない、奥の手を使います。
奥の手:エタノール投入(取り扱い注意!)
少し動き始めたパネルと筐体の間に、エタノールを少量垂らして……
オープナーで力を入れると、
「あ、開いた(笑)」

ディスプレイが開いた瞬間
※エタノールは可燃性です。火気厳禁、換気もしっかり。ここは本当に注意です。
まずは手順通り、コネクタ周りを外す
まずは手順通り、バッテリーとディスプレイコネクタカバーを外していきます。

コネクタカバーの取り外し
ネジを外してカバーを外す。
ここで気づいたのですが、バッテリー側のカバーはヒンジっぽい構造になっていて、バッテリー側にスライドしないと取れないようです。

バッテリーコネクタ取り外し
バッテリーコネクターを外して……

OLEDディスプレイケーブル取り外し
OLEDディスプレイケーブルも外す!

フロントセンサー周り
続いてフロントセンサーアセンブリカバーのネジを外して……

フロントセンサー周り
ブラケットを取る。

フロントセンサー周り
フロントセンサーの接続を外せば……

ディスプレイ完全分離
無事にパネルが外れました。
スピーカーユニットを外してバッテリー取り出し準備

スピーカーユニット取り外し
スピーカーユニットのネジ4つをとって、、

スピーカーユニット取り外し
ユニットを取り出します。
これでバッテリーを取り出す準備が整いました。
スピーカーユニット付近に、バッテリー固定テープの端っこが出ているのですが、このユニットが邪魔で作業できない構造なんですね。

取り外した部品管理
取り出したビスやユニットは、1本たりともなくならないように保管。
風で飛ばされたりしたらそれこそ一大事(笑)
古い粘着剤を取るのが一苦労
次は筐体の外周にべたっと張り付いている、ディスプレイ固定用の古い粘着テープをクリーニング。
……これが結構取りにくい(笑)
ヘラでゴシゴシしても綺麗に取れない!
ここでもエタノールが大活躍。
綿棒で少量つけてヘラでこすると、多少取りやすくなります。
ただ、このクリーニング作業が想定以上に時間がかかりました。
バッテリーを取り出す

バッテリー取り外し
以前はバッテリーが相当強力に筐体に張り付いていた記憶があるのですが、今回は意外と難なく取れました。
去年一度交換しているからですかねぇ。
いきなり失敗。安物バッテリーの落とし穴
今回購入したのは bokman というメーカー?の約2,000円の激安バッテリー。
しかし、取り付け段階で問題が発覚します。

激安バッテリー比較
手前が今ついているバッテリーで、奥側が新しいバッテリー。
なんと電源端子の位置が微妙にズレている!
長辺側をY、短辺側をXとすると、明らかにY方向に数ミリずれている。
これは致命傷です。1mmくらいなら位置で補正できますが、ここまでズレるとどうしようもない。
さらに、

激安バッテリー比較 危険を感じた電源ケーブル
何もしていないのに、この電源線のグニャグニャ具合。
「これ……無理に曲げてあるところがショートしたらどうしてくれるんだ!」と、危険を感じたので即決。
返品決定です。
やっぱり安すぎるのってダメですねぇ〜(笑)
(1週間ほどで返品完了しました)
新しいものを送ってもらっても同じ可能性が高いので、メーカーを変えないと危険。
仕方がない……元のバッテリーを戻して、いったん組み直しです(笑)
仕切り直して再チャレンジ
改めて別のバッテリーを発注。

仕切り直しの新バッテリー
今度はちょっと高いけど DIGIFORCE という日本のメーカー?品にしてみました。
保証も2年ついてるし大丈夫かな〜。
そういえば昔 iPhone SE 用のバッテリーでこのメーカーを使って、特に問題なかった記憶もあります。
価格は3,000円ちょっと。まぁそれでも安い。
「こんなに治具いらないんだけど(笑)」と思いつつ、工具は結構しっかりしていたので、今後はこれを使おうと思います。

新バッテリーの端子確認
前回問題だった端子部分も、今回はまぁまぁ。
無理に曲げた感じもないし、あとは位置がちゃんとしていればOK。

新バッテリーの端子確認
前回めちゃくちゃずれていた端子位置も、今回はほぼ同じ位置になっていて大丈夫……
かと思ったのですが(笑)、実は X方向にちょっとズレていまして、そこは若干力技で接続しました(笑)
でも、貼り付け前に位置合わせをしておいたのでセーフ。
貼り付けた後だったらアウトでした。
あ!そうか!
このキットにバッテリー固定用のテープが2枚ついていたのは、もしかしてその対策か!?(笑)
バッテリーの位置合わせは本当に慎重にやるべきですね。
というか、、ちゃんと設計通りの寸法でバッテリー端子作ってくれ〜
これだから格安品はダメなんですよね〜純正品は高いけどしっかりしている。
収まりOK。あとは組み上げるだけ

位置合わせ後の取り付け
無事に新しいバッテリーも定位置に収まり、ここまでくればあとは組み上げるだけです。
端子の位置が若干ズレ気味なのは気になりましたが、事前の起動試験でも特に問題が出なかったので大丈夫でしょう。
作業時間の目安(実績)
・ディスプレイ分離:約1時間半
・クリーニング:約1時間
・バッテリー交換・組み直し:約1時間
合計:約3時間半
慣れれば短縮可能ですが、初回は余裕を見ておくのがおすすめです。
失敗しやすいポイント
・開腹時に コネクタ側ケーブルを傷つける
・ネジの紛失・混在
・粘着除去を甘くして密着不足
・安物バッテリーの端子ズレ
バッテリー交換後の使用感
結果としては大成功。
・電池持ちはしっかり復活
・突然1%になる症状も解消
・サブ端末として快適に使用可能
iPhone 12 mini、やはりこのサイズ感は唯一無二ですね。
まとめ:DIYは“割り切り”と“経験者向け”
今回は今後も売り払う気もなく、「ずっと使い続けてもいいかな」という気持ちだったのでDIY修理を選びました。
ただ、iPhoneはリセールバリューも高いのですが、それを考えると 「正規部品を使用していない」表示は明らかにマイナスです。
リセールを気にする人は、やはり正規代理店に持ち込みましょう(笑)
また、DIYはあくまで ある程度経験がある人向け。
初めてこの手の作業をする人は、無理に手を出さない方がいいと思います。
というわけで、個人的な備忘録も兼ねた iPhone 12 mini バッテリー交換記録でした。


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