【日々雑感】Apple Vision Pro を体験してきた

Apple Vision Pro
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今年注目のガジェットといえば6月28日から日本でも販売が開始されたAppleの空間コンピューターとして開発されたARヘッドマウントディスプレイ(HMD)「Apple Vision Pro」。

価格は599800円!

まぁ買えないわけですが(笑)30分〜40分程度のデモならば各アップルショップで無料で体験ができます。(もちろんスタッフはボランティアではないのでデモ後に売り込みもあります(笑))

その個人的な感想を元ディスプレイエンジニア目線でお伝えします。

まぁ、そもそもは新しいiPhoneを購入しにいくついでに体験してきたのですが、本来の「iPhoneを買い替える」という目的はアップルの罠にハマり実現せず。。。

実は今もまだ手元に新しいのが届いていない!

最悪の購入体験となりました。

もう二度とアップルオンラインストアとアップルアカウントは使わない!


Apple Vision Proの体験に行ってみた!

アップルショップで短い時間ですがざっくり体験できます。

予約制ですが前日でもほぼ空きはあって、なんなら当日でも大丈夫な勢いです(笑)

あまり人気ないのかな?

今回体験に行った目的は2つ。

一つ目は近未来的な体験をしてみたかったこと。

ヘッドマウントディスプレイ(HMD)自体は昔からあるのですが、今回のApple Vision Proは見るだけではなく視野の拡張的な使い方で近未来っぽい体験ができるってのが売りになっています。

ちょっとそれを体験してみたかったのです。

二つ目は採用されているディスプレイの性能進化を見てみたかったから。

元々12年ほど前に同じようなHMDが発売されて、「没入感」というキャッチフレーズで売り出されました。

筆者はそれに使用されていた高精細ディスプレイの開発者だったのです。

今回その発展版のディスプレイがApple Vision Proに搭載されていているので10年の歳月でどの程度進化したのかちょっと見てみようとおもったのでした。

装着した第一印象は、、、やっぱり重い!(笑)

一番初めの印象、、重い!

まぁ予想していたことではあるけれど、本体を初めに持った印象は「重い!」(笑)

そりゃこれだけセンサーやらカメラをてんこ盛りにしていれば重くもなるよね(笑)

さらに光学系の接眼レンズ系はどうしても軽量化できず、基本そこが重いのだけど、このAppleVisionProはミニコンピューターも合体させているわけなのでそりゃ軽いわけがない(笑)

装着して見ると、、やっぱり重い(笑)

しかもフィッティングが結構難しい。

一つのデバイスを複数の人で使い回すということは基本できなくて、フィッティングから視線の登録まで完璧に個人に合わせ込むという作業が重要になります。

相当苦労して軽量化して重さを分散させる努力はしたと思うのだけどこれを頭に装着して過ごすってのは、、相当首に負担がかかる(笑)

あまり長時間は装着していられません。

解像感は高いが輝度が低い?

以前関わったヘッドマウントディスプレイは映画を見るってのが主な使い方だったので輝度を落として映画館にいるような雰囲気に仕上がっていました。

(が、実のところはデバイスの設計ミスで輝度が出ないという欠陥があったので上げられなかった(笑))

しかし今回は現実世界も映し出してPC画面と合成するのでもうちょっと明るくしてもよかったんじゃない?と感じました。

外した時に外の世界が眩しい(笑)

それほど現実世界との輝度差を感じました。

あえて輝度を落としたのか?そもそもあげられなかったのか?それとも設定で変更できるのか?

ただし、Apple Immersive Videoの8K映像のデモ画面はディスプレイの性能を遺憾無く発揮できていていたので表示させる素材によって調整しているような感じもしました。

空間コンピューターの操作には慣れが必要だが目は相当疲れる

空間に画面やボタンが浮いているような感じで見えるのだけど、それを操作するのは視線。。

「視線」(アイトラッキング)と「指のタップ」で空間に浮いているボタンを押したり画面を移動させたりします。

操作性は慣れが必要で、おそらく慣れれば扱いやすいんじゃないかと思います。

しかし!視線で選択するということはそれだけ意識して目を動かすことになるのでこれが結構疲れる。。

ひょっとして頭が痛くなったり目が痛くなるってのはこれのせいか??

しかもなかなか反応しないときもあるし(笑)

これも慣れれば意識せずに操作できるようになるか?

驚いたのは実は「音」

ディスプレイは以前からよく見ていたのでこの10年で確かによくなったねぇとは思いましたが見慣れた画像なので実はさほど衝撃は受けず(笑)。

それよりびっくりしたのは実は「音」。

ヘッドフォンとかしていないのだけど自然な音が空間オーディオとして聞こえてきます。

そこはちょっとびっくりしました。

映画もいいけどスポーツ観戦で威力を発揮する?

さて、このApple Vision Proって一体何に使うと一番威力を発揮するのだろう?

デモの中で一番面白かったのは実はスポーツ観戦。

まるで現場に行ったかのような臨場感です。

しかも音に包まれるのでまさに試合をしているその横で観戦しているような感覚になります。

これはすごい。

自宅にいても一瞬でアリーナに移動できます(笑)

これプロレスにしてもお相撲にしても試合のその横で観戦できたら、、そんな希望もきっと叶えられます。

きっとすごい迫力でしょう。

あ、そうそう、これでF1乗ったらすごいんだろうな〜(笑)

ちょっぴり未来を見た感じがしました

わずか40分程(実際には調整に結構時間がかかったのでもう少し)でしたがちょっとだけ未来を覗き見ることができた気になりました。

昔からHMDって映画を見たり3D映像を見たり、、その程度のことしかできないのでアプリケーション的に何に使ったらいいのかずっと悩みの種でした。

今回のApple Vison Proはその一つの答えのような感じがします。

しかし、、ここまでやるならヘルメット型にでもして(笑)もうロボコップ状態にした方がいいんじゃない?という印象を受けるぐらい重量バランスが悪い(笑)

やっぱりメガネ型にして視界を遮らない形で情報が表示されるとかそっちの方が個人的には使いたいかなぁ〜

とはいうものの、今後何か面白いアプリケーションであっと驚くものが出てくるんじゃないかと思うとワクワクしますね。

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