その昔3時間ほどでお手軽に南の島に行けるということで人気だったグアムとサイパン。
それも今は昔で先日ユナイテッド航空が大幅に減便したのに続いて今回は事実上のデルタ航空撤退の様相を呈してきました。
20年程前には渡航者のほとんど全てが日本人じゃなかろうかと思われるほど街は日本人であふれていましたし、私がダイビングのライセンスを取りに行ったのもグアムでした。
当時は沖縄に行くよりも安く行くことができる南の島だったのでもてはやされていましたが、最近では沖縄も盛り返してきましたので、需要がなくなってしまったのでしょうか、、、
そのグアム・サイパンからJALが消え、ANAが消え、ユナイテッド航空も減便、とうとうデルタ航空もなくなってしまうと、、残ったのはお隣のもめている国のLCCがメインとなってしまいました。
時の流れとは言え寂しいものがあります。
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目次
デルタ航空、成田ーサイパン、パラオ線5/6を最後に運休へ!
デルタ航空が5月6日を最後に現在デイリーで運行中の成田/サイパン線と週2便の成田/コロール(パラオ)線を運休します。
既に今年1月からデルタ航空は成田/グアム線から撤退していますから、日本〜ミクロネシア間の定期便から撤退するようです。
5月7日以降の予約分については運休を告知して返金するということです。
なぜデルタ航空がミクロネシア線から撤退?
なんとなく釈然としません。
ニュースを見ると今回運休(撤退?)する両路線ともに搭乗率はほぼ100%!
しかも、昨年11月からはボロボロの機材を順次改装して力を入れているように見えていた矢先のことですからとっても以外に思えたのです。
そもそもこの路線は以前はノースウエスト航空が運行していた路線で、経営統合した(吸収合併?)時にデルタ航空に引き継がれた路線です。
日本ーミクロネシア間は日本航空が路線を開拓し、日本人を送り込みました。
その後ANAの国際線第一号路線としてグアムに就航しましたが、JALもANAも採算性の悪化で撤退しています。
日系2社が撤退後もノースウエスト航空とコンチネンタルミクロネシア航空が日本とミクロネシア間を繋いでいましたが、その2社ともユナイテッド航空とデルタ航空に吸収されてしまいました。
ちなみに、現在のユナイテッド航空の尾翼に付いているロゴはコンチネンタルミクロネシア航空のロゴで、現在唯一面影が感じられるものです。
グアムとサイパンは近くて遠い南の島
デルタ航空のビジネスクラスでグアムに行ったことがありまして、その当時の事は鮮明に覚えています。
やたらとボリューム感たっぷりの機内食に美味しいガーリックトースト、、
当時少し体調を崩していてなんとかグアムにたどり着いて過ごした数日間など思い出たっぷりなのですが、今では急に近くて遠い島のような気がしてなりません。
修学旅行先でも人気でしたし、海外旅行デビューがグアム・サイパンだった人も多いでしょう。
時差もなく、ほとんど沖縄に行くのと同じ感覚でアメリカに入国するのですから、少し不思議な感じがしたものです。
そこがLCCのみになってしまうのは少し残念です。
ユナイテッド航空も昨年不可解な理由で大量に運休していますし、グアム・サイパン路線は日本からは近くて遠い南の島になってしまったようです。
デルタ航空は成田から撤退する気かも?
ふと気になったのはデルタ航空の動向です。
搭乗率100%に近い路線から撤退??がとっても気になります。
元々ノースウエスト航空の路線を引き継いで成田を一大拠点として展開していますが、日本の大手2社との提携もなく(日本エアシステムは日本航空に吸収されてしまいましたし、、)羽田空港の国際線枠は受け入れられられませんでした。
羽田空港国際線枠が思うように獲得できなかったことは致命傷で、日本は単なる経由地機能しか持たないと判断した場合は特に不便な成田に執着するとは思えません。
成田空港はただでさえ発着枠が制限されていて不便ですし、日本の国内線と繋ぐための提携航空会社もありませんからそもそも成田にいる意味が薄れているように思うのです。
そうだとすれば、経営判断としてはさっさと成田は撤退して、人件費や整備費、航空使用料の安い仁川なり上海なりに拠点を移して路線網を再整備するつもりかもしれません。
近い将来日本の空からアメリカ系の航空会社がまた1社消えるような気がするのと同時に、日本が相手にされなくなるのではないかと憂慮します。
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