海外旅行に行くとき、「現金はいくら持つべき?」「クレジットカードだけで足りる?」と悩んだことはないでしょうか。
最近は Wise や Revolut といった新しい選択肢も増えていますが、「使うと何が変わるの?」と感じている人も多いと思います。
実はここ最近、クレジットカードの海外利用手数料が改定され、以前よりも海外での支払いコストが分かりにくく、そして高くなっています。そんな背景の中で、海外によく出かける人ほど重宝しているのが、Wise や Revolut といったチャージ式カードです。
この記事では、現金・クレジットカード・Wise・Revolutを実際に使った体験をもとに、「どんな人に向いているのか」「どう使うと便利なのか」を整理してみました。
目次
最近の改定で、海外クレジットカード利用は割高になっている
日本発行のクレジットカードを海外で使うと、為替レートとは別に海外事務処理手数料が上乗せされます。
この手数料は以前は2%前後だったカードも多かったのですが、最近の改定で約3%前後におよそ1.5%程度引き上げられたカードが主流になっています。
| カード系統 | 海外事務処理手数料(目安) |
|---|---|
| 銀行系カード(三井住友・楽天など) | 約3.6%前後 |
| 小売系カード(イオンなど) | 約1.6%前後 |
| AMEX | 約3.5%前後 |
つまり、海外でクレジットカードを使うと、意識しなくても約3%高いレートで支払っているということになります。
そこで選択肢に入ってくるのが Wise と Revolut
現金を使うという方法もありますが、空港や街中の両替所はレートが必ずしも良いとは限りません。
また治安の問題もありたくさんの現金を持ち歩くのも危険です。
そこで最近、海外旅行好きの間で使われているのがWise や Revolut といったチャージ式の多通貨対応カードです。
| 項目 | Wise | Revolut |
|---|---|---|
| 基本コンセプト | 為替に強い多通貨カード | 決済・チャージ・資産管理 |
| 為替レート | 常に中間レート | 平日は中間レートに近い |
| クレカチャージ | 不可 | 可能(条件あり) |
| ATM出金 | 可 | 可 |
現地で現金が必要なときも、必要な分だけ引き出せる
海外では、夜市やローカル食堂、個人経営の小さなお店など、どうしても現金が必要になる場面があります。
WiseやRevolutを使えば、多額の現金を日本から持ち歩かなくても、現地ATMで必要な分だけ引き出すという使い方ができます。
| サービス | ATM無料枠(日本ユーザー) |
|---|---|
| Wise | 月2回・合計30,000円まで |
| Revolut(スタンダード) | 月25,000円まで |
短期旅行で「ちょっと現金が欲しい」程度であれば、この無料枠で十分足りることが多く、現金両替をまとめて行うより、結果的にレートが良くなるケースもありました。
Revolutはスマホ決済のメインとして使用
筆者は、Revolutをスマホ決済のメインとして使っています。
チャージはMastercardブランドのクレジットカードを使用。
Revolutは土日・祝日に為替手数料が上乗せされるため、平日に日本円から使う予定の外貨に両替してから旅行に出るようにしています。
Grabなどのライドシェアサービスには、Revolutのバーチャルカードを登録。
必要なときだけカードをONにし、使わない期間は凍結しています。
Wiseは曜日を気にせず使える補完カード
WiseはRevolutの代わりではなく、曜日や時間帯を気にせず使える補完カードとして使っています。
現地のレストランやスーパー、少額決済ではWiseのほうが気楽に使える場面も多いです。
また、これはあまり一般的な使い方ではありませんが、Wiseは海外の銀行口座から直接チャージできるため、筆者は香港の銀行からWiseに送金して使っています。
実際に使ってみた結果(台湾・香港)
台湾(台北)
| 方法 | 1TWDあたり |
|---|---|
| Revolut(ATM) | 約4.99円 |
| Wise(ATM) | 約5.02円 |
| 現金両替 | 約5.20円 |
新幹線チケット(675TWD)
| 支払い方法 | 1TWDあたり |
|---|---|
| JALカード | 約5.15円 |
| Revolut | 約5.00円 |
概ね3%程度の手数料がプラスされているようです。
香港(参考:1HKD ≒ 19.9円)
| 方法 | 1HKDあたり |
|---|---|
| Revolut(ATM) | 約19.97円 |
| Wise(ATM) | 約20.03円 |
| 現金両替 | 約20.0円前後 |
香港は現金で比較するとあまり差はないようです。
もっとも、クレカは確実に3.6%の手数料がはいってきますので、その分はお得になります。
地域や通貨によって差はありますが、少なくともクレジットカード一択よりは、選択肢が広がるというのが正直な感想です。
まとめ
最近の手数料改定を踏まえると、クレジットカードは「便利だが割高」、現金は「安心だがレートに注意」。
WiseとRevolutは、その中間を埋める現実的な選択肢です。
海外に出かける回数が増えてきた人ほど、
恩恵を感じやすいカードだと思います。

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