断捨離 / 自分の住むところが「ゴミ屋敷」になって心身が負のスパイラルに陥る前に

テレビや雑誌で極端な通称「ゴミ屋敷」が報道されています。正直どうやって生活しているんだろう、、とか生活しにくくないかな?と他人事ながら心配してしまいます。

自分の住む場所がゴミ屋敷になると自分の健康も危ないし、隣近所にも迷惑がかかってしまいます。

ひとそれぞれこそに至る経緯もあるでしょう。おそらくそこまで行ってしまうとひとの手を借りる他ありません。自分でできていればそうなってないですからね。

綺麗好きな人には考えられない事ですが、一見乱雑に見えても実は本人はどこに何があるのか把握していて、妙に片付けられては困る人もいます。

その程度であれば個人の自由を尊重してそのままでも良いかもしれません。ただ、本人は効率的だと思っていても実のところはかなり非効率です。その人が気がつくまで他人は口出しできません。

しかし、人里離れた山の奥ならともかく、都市に住んでいる以上最低限隣近所に迷惑がかかる場合は別問題です。

学生の頃の記憶

高校生の頃友人の部屋に遊びに行きました。割と広めの一戸建てで友人の部屋は離れの一室でした。

入ってみると明らかに汚い(笑)暫くするとくしゃみが止まらなくなるし目も痒くなるしいてもたってもいられなくなりました。私は重度の花粉症なのでハウスダストに極端に弱いのです。でも友人はその部屋で普通に生活しているのです。人の体質はいろいろですね。

大学の頃、先輩の部屋に遊びに行きました。が、その先輩は典型的な「片付けのできない人」でした。

床一面に物が散乱してまさに足の踏み場もありません。これはどこに座ったら良いのだろう、、と思っていたら、おもむろにその散乱しているものを片側にざざーーと寄せてかろうじてできた空間に座った記憶があります。

当人にとっては普通でも外から来た人にとっては異常な光景で、今でもトラウマのように覚えています。

なぜ「ゴミ屋敷」になってしまうのか

そこに生活している人の感性によって「ゴミ屋敷」かどうかは判別できません。

一度も知り合いが自分の生活しているところに訪れた事のない人は一回誰かを家に上げて反応を見てみると面白いかもしれません。

人に左右されることは好ましい事ではありませんが、少なくとも自分の立ち位置だけはわかるはずです。

ただ単に面倒くさいだけ

これは性格の問題です。几帳面な人かずぼらな人か、、几帳面人はゴミ屋敷にしたりはしませんね。

性格的にずぼらであまり気にかけない人は洗濯物が山積みになっていてもどうせすぐ使うものだから片付けずに放置している場合もあるでしょう。まぁ一種効率的なのかもしれません、、、

あまりに忙しくて片付ける気力がない

ほとんどの人はこの傾向が強いと思います。働いて忙しい上に家に帰っても疲れて何もする気が起きななどはよくある事です。

休日も疲れきって何もする気が起きない、、となると重症度は増してきます。ある程度部屋が乱雑になってきた時に一念発起して片付けるというのはこのケースが多いんじゃないかなぁと思っています。

鬱傾向が強く動くことすらできない

忙しくて片付ける気力がないと生活スペースが汚れていき、そのため気が滅入っています。

気が滅入ると更に片付ける気欲が失せて、、、を繰り返すと「うつ病」にまっしぐらです。負のスパイラルのどっぷり浸かってしまいます。どこかで断ち切らないと本当に「うつ病」になってしまいます。

うつ病になると本当に何もする気力が起きなくなり、更に簡単な事でも自分で何かを決定する事すら出来なくなりますから片付けどころの話ではありません。

たかが部屋の片付けごときと侮ってはいけません。その先には身体的にも精神的にも抜け出せない闇が待っている事をよく考えておく必要があります。

ものに執着するあまり捨てられず、更にゴミを集めてきてしまう

人は色々なものを収集する癖があります。こればかりは各々固有の考え方なので他人が介入してもどうしようもありません。

他人がゴミだと思っているものがその人にとっては大切な「資産」なのですから。

ニュースで近隣住民の苦情で行政が強制撤去するなどの手が入るのはこのケースです。レアなケースだと思っていたら全国でも結構あるようですね。

ゴミ屋敷になる前にするべきこと

散らかり放題散らかっている人

散らかっていると自覚のある人はまだ救われます。スーパーに行ってゴミ袋を買ってきましょう。自治体によっては分別が厳しいところもありますので、それに従ってまずは捨て場所を確保するのです。

後は考えない!ひたすら床に散乱している物をゴミ袋に捨てましょう。散乱しているのですから使っていないのです。だったら考えずに捨てる!これに尽きます。

鬱傾向にある人

既にうつになっている人も対策は同じです。何も考えずに捨てる事。

ただし何もする気が起きないという重大な問題を抱えているのでゴミ袋を買いに行く事すら出来ないかもしれませんが、これ以上事態を悪化させるのを防ぐためにも「ゴミ袋を買う」という事だけはやらないといけません。

後は考えずに捨てていく。うつ病になると何も自分で決定する事ができません。整理しようとかいるものといらないものを分けて、、なんて考えられないのです。

しかし、負のスパイラルから脱するためにも、とりあえず目の前にあるものがなくなるまで機械的に捨て続けましょう。

実体験ですが、目の前のたくさんのものがなくなると気分がすっきりします。

ものに押しつぶされそうだったのが綺麗すっきりとなくなると病自体も軽くなった気になります。

是非試してみてください。医者の処方薬よりも効きますよ。

もう自分では手がつけられない場合は他人を呼びましょう

既に自分で「ゴミ袋を買う」事すら出来なくなってしまっている場合は他人に頼る以外に手立てがありません。

NPOでもボランティアで部屋の片付けを手伝ってくれるところもあります。その時には覚悟して全部捨ててもらってください。

余計な文句は言わない事です。ボランティアで来てくれた人にこれは捨ててはダメとか言わない事です。

当然金品などは捨てたりはしませんし、まだ使えそうなものは綺麗にもしてくれます。

新しい生活を取り戻すためには多少の荒治療をしないと自分を取り戻せません。

最後に

週刊誌で中年で独身の孤独死とゴミ屋敷の記事を見てふと考えてしまいました。

実際私も中年で独身。まさにぴったりはまっています。

数年前にうつ病を発症してしまいかなり苦しみましたが、ものを捨てていくと次第に気持ちもすっきり(笑)

今回ここに書いたのは私の実体験でもあります。

苦しんでいる人の気持ちも少なからずわかりますが、人によって苦しみも様々なので画一的な事は言えません。色々なケースに合わせて地道に自分を取り戻していきましょう。

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