日々雑感 / 高齢者の自動車事故多発には免許有効期限設定とライドシェア拡大を!

最近よく「高齢者の自動車事故問題」がテレビで報道されています。

痛ましい事故ではあるのですが、テレビで大々的に報道されるのが自動車事故ですからまだ平和じゃないかと感じるわけです。(銃乱射事件とか爆弾騒ぎはないですからね)

ただほっておくわけにもいかない重大なことでもあります。

先週テレビの某番組で女子高生(?)が「免許は18歳にならないと取れないんだから有効期限があれば良いのに」と取材に答えていましたが、ああなるほどなぁと確かにそうだなぁ感じました。

ついでに旅行先で便利に使っているライドシェアも高齢者がうまく活用すれば便利な世の中になるのになぁと考えてみたわけです。


本当に高齢者の事故が増えているのか?

最近高齢者の事故だけがクローズアップされていますが、実は統計を見てみると65歳以上の高齢ドライバーの事故は20代よりも少ないということがわかっています。

統計を色々といじくり回しても「高齢者だから事故を起こす」というわけではないのです。

人間なんだから高齢になれば身体能力は低下します

「高齢者だから事故を起こすわけではない」と言っても、高齢になれば判断力や反射神経が低下するのは人間である以上避けられません。

身体能力が低下している以上危ないことには変わりないわけで、その歳まで無事に生きてこれたのに、殺人者になるリスクがどんどん上がる中で車を運転しつづけることもない気がしてます。

高齢者の免許返納が進まない理由

これも個人によって理由は様々です。

理由の一つは今持っている「運転できる権利」を手放したくないことです。

もしくは運転能力が低下したことを認めたくないのかもしれません。

気持ちは分かりますが、筆者も50代で昔ほど俊敏に動けないことは実感していますからもうそこは素直に「動けません!」と認めてはいかがでしょうか(笑)

私は「もう無理!」と開き直っております(笑)

しかも、次第に頭が固くなって頑固になります!(笑)

それも脳の前頭葉の働きが低下することで判断能力がなくなったことによるもので自然なことです。

判断能力が低下した、、運動能力が低下した、、を認められない判断能力の低下した人が「まだ運転できる!」と「判断」して車を運転するんですから危なくってしょうがない(笑)

判断能力の低下した人の「判断」ほど怖いものはありません。

自分で判断できないんだから制度で「免許の有効期限」を決めれば良い

高齢者の免許返納については、強制力を持つと「人権侵害」と騒ぐ人もいますが、そもそも18歳未満は免許を取得できないのですから、これもれっきとした人権侵害になります。

某テレビ番組の街頭インタビューの女子高生(?)が「免許は18歳にならないと取れないんだから有効期限があれば良いのに」と取材に答えていましたがまさにその疑問がそのまま当てはまるわけです。

持っていない人が制限されるのが許されて、持っている人から取り上げると「人権侵害」になるのは矛盾している気がします。

高齢者はそもそも判断力が低下しているのですから、判断力が低下している人に「判断」を任せるのは無理というものです。

だったら、いっそのこと「免許の有効期限は満18歳から満65歳までです」と区切っちゃえばいいんじゃないかと思うわけです。

規則で決まっています!となれば意外とみんなおとなしく従うものです。

年齢で「高齢者」として区切るのも乱暴な気もしますが、それ以外に判断のしようがありません。

そもそもどの年代でもぼーっとしている人もいれば頭のキレが良い人もいます。

これは個性ですから個性を判定する人難しいことはありません。というかできません。

そうは言っても車がないと困る!〜不都合が起これば適時対処〜

そうは言っても死活問題の人もいます。

タクシー運転手も高齢の方がたくさんいらっしゃいますし、仕事で車を使わなければならない人もたくさんいるのも現実です。

そのようなどうしても使わなければならない人と一般の人を一緒にするから議論が進まなくなっちゃうんです。

仕事なら年齢に関係なく「業務用免許」を作れば良いだけです。二種免許の拡張でも良いかもしれません。

しかも、免許取得の時と同じぐらい厳しい審査でやるべきです。

殺傷能力のあるものを動かすわけですから当然といえば当然です。

「高齢者免許返上」ではなく「高齢者免許取得」に!

高齢者というだけで免許を取り上げるなんてけしからん!という人もいるでしょう。

だったら、運転免許の有効期限が切れた後に「高齢者免許」の取得という制度を設けては如何ではないでしょうか。

今でも高齢者技能試験のようなものがあるようですが、結構甘いと噂で、、

まぁ「免許を取り上げる」という試験は結構基準が難しいので甘くなりがちですが、免許取得試験のやり直しなら基準を満たさなければ容赦無く落とせます。

それも、もちろん初めて免許を取得する時と同様に厳しくして、むしろ判断能力が低下しているということなら容赦無く落とせば良いのです。

高齢者でもどうしても免許が欲しいという人は取り直せば良いですし、ちょっと危ないなぁという人は試験を不合格にすれば良いですし本人も諦めがつくことでしょう。

試験に不合格だったなら幾ら何でも運転は流石に諦めるでしょう。

じゃ離島は?

人口100人程の離島など公共交通機関のないところはどうするの?という場合は、「離島免許」を作れば良いだけです。

離島の中しか運転できない免許なら生活もできるし安全です。

じゃ地方は?地方の交通はライドシェアを拡大すべし

タクシー業界の激しい抵抗にあって(だと思っている)日本ではUberやGrabのようなライドシェアサービスが参入できない状況にあります。

これも解禁できない理由を上げればいくらでも出てくるのですが、一度解禁してみれば良いんではないかと思います。

今のタクシー規制は昔のぼったくり白タクの横行で行政が指導に入った経緯があるのでしょうが、UberやGrabは「相互評価システム」が充実しているので、悪質業者は自然淘汰される仕組みになっています。

犯罪の危険性を危惧する人もいるかもしれませんが、日本は世界に冠たる安全な国ですから、犯罪の多いアメリカでも普及しているものが日本で運用して危ないわけはありません。(まぁ確かに多少は事件はあるようですが、、)

そのような理由から今となってはライドシェア規制はほとんどタクシー業界を守ってるだけでは?と勘ぐりたくなります。

そこも勘違いが発生していて、UberとかGrabとかはタクシー業界を潰すものではなくて共存するものです。

それはタクシーでは採算が取れない場所でもドライバーをやる人さえいれば交通機関として成り立つからなのです。

だからUberやGrabは公共交通機関が発達していない地方ではこれほど便利なものはないのです。

筆者は旅行先でよく使用しますが、タクシーだと言葉の壁があってなかなかうまく伝わらない場合でも、UberやGrabはそもそもスマホで事前に行き先を伝えてありますから何も言わなくてもその場所に連れて行ってくれるわけです。

しかも、普通の観光客が行かないようなマイナーな通りの途中とか!

地図アプリで指定した場所に正確に連れて行ってくれますから観光にはとても便利なんです。

新しい産業も育成できて地域活性化にもなるし良いことだらけです。

外国人観光客がこれからどんどん日本に入ってきます。

このままではタクシーの運転手は英語は必須です。

というか日本ではタクシーしか個別運送の許可がなされていませんから、その重責を担うためにみなさん既に英語を使って仕事をされているのは当然のことと思っています。

全員が納得する制度を最初から作るのは無理!

専門家があーでもない、こーでもない、、と完璧な制度設計をしようと頑張ってくれているのもわからないでもないです。

「高齢者だから事故を起こす」というわけではないことが統計からわかっている以上高齢者から免許を取り上げるというのが最適解ではないこともその通りでしょう。

で、現在の状況は八方塞がりでフリーズしてしまっているわけです(笑)

全ての人が納得できる方法なんてありません!

だったら「こう決まりました」と言ってもらった方が特に日本人にとっては良いでしょう。

何しろ「お上の決めたこと」には素直に従いますから(笑)

まぁそれをする気骨のある政治家なんていませんからあまり期待できませんが、、

人間は劣化するんですから「免許に有効期限を設けて」、それでも困らないように「ライドシェアを拡大」して行けば新しい制度に意外と順応していくことでしょう。

今から変えておかないともっと大変になる

タクシー業界に限らず、免許の有効期限を設けることで高齢者に車が売れなくなる!という自動車業界の反対もあるでしょう。

確かにライドシェアを拡大すると、その便利さにむしろ若い世代の方が車を持たない選択をするようになるかもしれません。(むしろその方が可能性が高い)

だったら自動走行車を地方都市でたくさん巡回させたら良いのではないでしょうか?

自動走行車はまだまだ先、、安全は、、法律が、、、ダメな理由を探せばいくらでも出てきます。

高齢者はスマホとか難しいものは使いこなせないから導入は難しい、、ならば、誰でも使えるアプリの開発業者ができたり教える教室が盛況になったりするかもしれません。

これから高齢化社会で高齢者でも移動手段が必要になるのはもう明らかで、現在の状況では車に頼るしかないわけです。

でもその仕方のない状況は今現在の状況であって、すでにそれを克服できそうな技術やサービスは既にたくさん出てきているんです。

後は規制を緩めるかどうかだけなんですねぇ。

ただその単純なことも「猫に鈴」と同じで誰も言い出せないし決められない。

世の中にはもっと便利で快適に暮らせるシステムがすでにあるのだから、従来の枠組みからガラッと変えてもらえると、あと10年後に自分が本当の高齢者になった時に快適になるんじゃないかと切に願うわけです。

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