映画「シン・ゴジラ」を見て、、日本は一度ガラガラポンで壊れて立ち直る(ネタバレ注意) 

台北行きの飛行機の中で前から見たかった「シン・ゴジラ」を見る機会がありました。約120分の映画なので行きの飛行機の中ではクライマックスまで到達できず(笑)ヤシオリ作戦は帰りの飛行機の中で見る事になりました。字幕の専門的な用語など理解不能なところも多々ありましたし、見る人によってどのようなメッセージを受け取るかは本当に見た人の考え方次第という気がします。

なにせ監督がエバンゲリオンの庵野秀明氏ですからそもそも難解なのです。

以下、ネタバレ注意です。

ストーリー詳細は割愛しますが、個人的に受け取ったメッセージを淡々と書きますので、今から見ようと思ったに!と考えている方は読まないように(笑)

映画そのものが昔の怪獣映画と最新CGの融合でハリウッド映画とは違う映像

映画の中の自衛隊の「○×式戦車」とかいちいち全部字幕で出てくるのがその系統が大好きな人にはたまらないのだろうなぁと思います。(私はなんのことがさっぱりわかりませんでしたが)その字幕もなんとなく古臭くて味がある。まるで昔の円谷怪獣映画を見ているようでした。

ゴジラで破壊される街並みも一部昔の怪獣映画の「セットで作って壊してます!」感があってウルトラマン映画を見ているようでした。でもそれだけじゃないんです。最新のCGもちゃんと入れてあってゴジラが放射能を吐き始める描写はまるで神の怒りに触れた人間への「神の雷」のような迫力を醸し出していてすごかったです。

新幹線爆弾と山手線爆弾は「え、これだけ破壊されていてまともに電車を走らせることは無理だと思いますが〜」と一瞬頭をよぎりましたが、映画ですから(笑)

科学者・エンジニア目線で見るとすごく興味深々

ゴジラは不法投機された放射性物質を餌にDNAも8倍という地球上でもっとも進化した生命体に超進化し、体内に原子炉を持ち空気と水さえあれば生き続けることができるすごい設定。人類が到達できていない永久機関ですね(笑)

おまけに未知の放射性元素を持つなんて言われてしまうと「そんなわけないだろう!」とツッコミを入れたくなりますが、そこは神の化身ゴジラです。人智を超えるすごい生命体なんですね。

しかし、そこで感じたのは膨大なゴジラのDNA解析をする為に世界中の科学者がスパコンを解放し世界規模で人類の今使える英知を結集して危機に対応している姿には科学者魂を感じることができます。

反核兵器・反原発メッセージ?

単純に反核兵器、反原発を感じ取る人もいるでしょう。まぁそれも確かにあるでしょう。人類の敵に対して核兵器を使うという安直な世界の決定は人間の愚かさを象徴しているような気もします。

また、東京に現れたゴジラは想定外の動きをしてそれに対する官僚的な対応はまさに福島原発を思わせる状況です。ゴジラとは一種の天災でそれに対して今の危機管理では全く対応できないと暗示しているようです。

それに対して若きリーダーは科学的根拠と全世界のエンジニアの英知を結集し、日本の科学技術を総動員して解決に向けて努力する姿は、これからの日本はまだまだ底力があるんだと日本人に対して勇気付ける意味合いも強かったと思います。

ただ、これは他の国の人には理解できないでしょうねぇ。ある意味日本人が日本人に対してもっと自信をもってまだまだ終わりじゃないんだと勇気付ける内容ですからね。

日本の為の警告

エンドロール直前のゴジラの尻尾に人間の骨のような物が見えたのは、あれは行方不明の教授だったのではないでしょうか。超進化した生物と一体化して人類をそして日本人を試したのではないでしょうか?そして危機を作り出して新しい日本を作りたいと願っていたのではないでしょうか。もしかしたらそこまで先読みをしてきっと日本の若者はそれができると信じていたのかもしれません。

今世界を含めて日本も経済的に危険な状態にあります。特に日本はいつ経済が崩壊してもおかしくない状態にあります。

借金をしまくって存続した国家は今までありません。おそらくここ数年でとんでもない自体に発展して社会システム自体が崩壊するでしょう。これは昔から同じことが繰り返されて来ているのです。江戸時代も明治時代も、、そして現代も同じ道を歩いている気がします。

でも、そんな時でも利権にがんじがらめになったリーダー達が一掃され新しい社会を作って言ってほしい、そんなメッセージも込められていたと思いますし、そこが一番重要なことだと個人的には思っています。

日本は過去何度も社会システムが壊れてその度に新しい世の中に生まれ変わって来ました。それも事実ですし、幸なことに島国で他国が干渉できない立地条件とそれほど多くはない人口、細かいことに執着する国民性など世界でも珍しい民族です。

戦後は見た目に焼け野原になりましたが、次に壊れるときは目には見えない社会システムが壊れてしまうのではないかと思います。

でもきっとその中で新しいリーダーが時代にあった社会を切り開いてくれる、そう信じています。

関連リンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください